先日のエントリで言及した、「中国の歴史はプロパガンダ、韓国の歴史はファンタジー」というネタに先週発売の『週刊文春』が便乗しているのだが、立ち読みしてみたら産経文化人の一人である宮崎正弘のコメントが載っていた。曰く、中国では歴史学の講座が文学部ではなく政治学部に属しているのが「プロパガンダ」の証拠だ、と。この人も、またこんな頭の悪いコメントを採用した『週刊文春』の編集者も、日本においても外交史や政治史の研究者は法学部とかそれに類する部門に所属していたりすることがある、ってことを知らないのだろう。だいたい、こんな理屈が通用するなら、文学部に所属している歴史学者の学説は「文学」だ、ってことになってしまうはずなのだが……。まったく、愚かさをさらすことにためらいのない人間には勝てませんなぁ。