魅惑の<アルヨことば>――『コレモ日本語アルカ?――異人のことばが生まれるとき』(他) 今週のオススメ本 / シノドス編集部 情報 #コレモ日本語アルカ?#金水敏#昆虫はすごい#丸山宗利 「あなた、この薬のむよろしい。とっても効くアルヨ。」 このセリフから、多くの人は中国人を思い浮かべるのではないだろうか。ちょっぴり、怪しく胡散臭いタイプのような感じがする。この薬、飲んだらちょっとやばいんじゃないの!? とはいえ、実際に、そんな喋り方をしている中国人を、現実で目にすることはない。では、この<アルヨことば>の源流はどこにあるのだろうか。誰しも一度は疑問に思ったことがあるはずだ。今回紹介する『コレモ日本語アルカ?』は、その謎に迫った一冊だ。 本書では、まず、幕末から明治期にかけて、開港していた横浜で生まれたピジンについて着目する。ピジンとは共通語を持たない人の間で、作り上げられる言語のことだ。
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