このBlogは、私が物語研究の途上で出会った様々な発見や、物語をともに学ぶ人々との出逢いを綴ったものです。ごらんのみなさんにも物語文学の深遠なる森の如き世界の一端をお知りいただければ幸いです。 第四集が『源氏物語』と『源氏物語絵巻』の特集だと言うので、書店に出掛けてみましたが、まだ配架されておらず、前号の「疾走する江戸のハイブリッド」についてひとこと。この号もほんとうに面白い。 ともあれ、平安時代を学ぶにせよ、文献は圧倒的に江戸のもの。なぜここで写され、読む人がいたのかを知らなければ、何も分かりません。「江戸文人」「文人趣味」は古琴にも通じる美意識でもあり、これらを明らかにすることが当面の課題となっています。『源氏物語』と音楽、琴学史に関する単行本化のオファーも頂戴しているのですが、論文リストを作ってみたら、今ひとつ。もう少しこの本の構想は醸造したいと思っています。
愛知県立大学の與那覇潤先生から頂きました。どうもありがとうございます。東島誠先生と與那覇さんが対談する形式の著書で、前著の『中国化する日本』をベースに、日本国・日本社会の様々な起源を考える内容となっています。 いやー、それにしても與那覇さんすごいですね。旺盛な執筆活動というのももちろんそうですが、対談ベースでここに挙げられているような様々な文献に言及できるのは本当にすごいなあ、と*1。しかも、言及される文献は、歴史学の実証分析に関わるものだけではなく、政治思想(史)や現代政治に至るまで本当に様々で、その博識さには舌を巻きます。はしがきでは「平易に」とあって、ご本人も「大学入学後のレポートの参考書に…」と書かれていて、確かに語り口は軽妙だし読みやすいですが、いやー、これをちゃんと批判的に検討するために元文献たどりながら読むとしたらえらいことですよ(別にネガキャンしてるわけではありません)。
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 孤軍奮闘という言葉がぴったりの『アナホリッシュ国文学』が第3号を刊行し、はじめて近世を特集している。題して「疾走する江戸のハイブリッド」。近世の「文学」×「思想」。 日本近世文学研究者の中には、「ブンガク」にこだわりぬく人もいるが、書かれたもの全てを考察の対象にするのが、ここ二十年ほどの「近世文学」研究の流れであろう。近世だけではなく、中世はもっと前からそうだろうし、もしかして近代にもその流れが生じているかもしれない。だから、いまさら「ハイブリッド」でもないだろうと、そう
eoblogは 2017年3月31日(金)15:00 をもってサービスを終了いたしました。 長年にわたりご愛顧いただき誠にありがとうございました。
科学研究費補助金データベース[KAKEN]に、平成25年度の科研費採択課題情報(新規22,234件、継続9,848件:特別推進研究、特定領域研究、新学術領域研究(研究領域提案型)、基盤研究(S)、基盤研究(A・B・C)、挑戦的萌芽研究、若手研究(S)、若手研究(A・B)、研究活動スタート支援、奨励研究)が収録されました(2013/05/21付け)。日本文学分野をCSVに書き出し、一覧にしてみました。以下、ご覧下さい。 なお以下には2013年からの新規のみを掲載しましたが、昨年8月頃に追加されていた、 種目:研究活動スタート支援も含めています。 継続分は、上記データベースで検索してみてください。 また、昨年のデータはこちらです。 ●平成24年度科学研究費補助金の採択課題情報【2012年・日本文学】 https://kasamashoin.jp/2012/04/242012.html 【201
青山日文院生研究会・活動報告 青山日文院生研究会が2014年12月6日を以て 最終回を迎えました。 最終回の報告記事を、2015年3月刊行の 本学日本文学会『会報』の17~19頁に載せました。 次のリンク先である青山学院大学日本文学会の ホームページにPDFファイルが掲載されています。 【「院生研究会記事」 (青山学院大学日本文学会『会報』第49号、2015年3月)】 また、2011年設立以来の研究会の動向の報告書を 2015年3月刊行の『緑岡詞林』に載せました。 該当記事のみPDF化致しました。 以下のリンクからダウンロードできます。 【「青山日文院生研究会・活動報告」 (青山日文院生の会『緑岡詞林』第39号、2015年3月)】 研究会の運営にあたっては、2011年3月27日に予定されていた第1回目の立ち上げの大会が東日本大震災の為に中止に追い込まれるなど、紆余曲折はありましたが、御陰様
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
すでに前田本との対校も一部おこなっている 今朝のNHKニュースで報じた 大須観音から見つかった"未発見『日本霊異記』の巻頭部分”は元々大須観音にある「真福寺本」『日本霊異記』に欠けていて、前田家本には存在する下巻序: 天漢日乗 の驥尾に付すというかたちになりますが。 諾楽右京薬師寺沙門景戒録 夫善悪因果者、[大須観音本闕 前田家本有「著於」]内経。吉凶得失、載諸外典。今探是賢劫[大須観音本闕 前田家本有「尺」]迦一代教分[前田家本作「文」]、有三時。一正法五百年。二像法千年。三末法万年。自仏涅槃以来、迄于延暦六年歳次丁卯、而逕一千七百[大須観音本闕 前田家本有「廿」]二年。適正像二而入末法。然日本従仏法伝適以還、迄于延[大須観音本闕 前田家本有「暦六年両」]逕二百卅六歳也。夫花咲無声。鶏鳴無[大須観音本闕 前田家本有「涙」。以下七字闕]観代修善之者、若石岑[前田家本作「峯」]花。作悪之者、
楽しく自由に万葉集を楽しんでいるブログです。 初めてのお人でも、それなりのお人でも、楽しめると思います。 歌番号 326 拾遺抄記載 詞書 源弘景、ものへまかりけるに、さうそくたまふとて 詠人 三条太皇太后宮 原文 堂飛比止乃 川由者良不部幾 可良己呂毛 万多幾毛曾天乃 奴礼尓个留可奈 和歌 たひひとの つゆはらふへき からころも またきもそての ぬれにけるかな 読下 旅人の露はらふへき唐衣またきも袖のぬれにけるかな 解釈 旅人が路の草の露を払うべき唐衣、それが旅立つ前から、頂いたこの唐衣の袖が別れの涙により露気に濡れてしまいました。 歌番号 327 拾遺抄記載 詞書 橘公頼、帥になりてまかりくたりける時、としさたか継母内侍のすけの、むまのはなむけし侍りけるに、さうそくにそへてつかはしける 詠人 つらゆき 原文 安万多尓八 奴比加左祢々止 可良己呂毛 於毛飛己々呂者 知部尓曽安利个留 和歌
(第61回)京都・呪術のみやこ ── 道教が生み出した日本文化のかたち 平成24年12月5日(水)18:00~20:55 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1) 終了しました 魯迅によれば「道教がわかれば中国がわかる」という。道教で思い浮かべるのは、空飛ぶ仙人、不老不死、老子荘子......。タオイズムと言えば西欧人好みの東洋神秘主義が香る。この道教が多数の断片となって日本に入り仏教や神道と混じり合い、いつしか京の歳時記、日本の伝統的な習俗として馴染んでいった。物忌みや方違え、陰陽道に修験道、庚申信仰、お中元、節分の豆まき等々。風水で成り立ち呪術に守られた千年の都には、道教のエッセンスが息づいている。 菊地章太氏には、道教とは何なのか、その成立から日本での変容と定着について、小松和彦氏には、千年の都を守ってきた道教のエッセンスについて、お話しいただきます。 講師 菊地章太(きく
《かりに真理を女と仮定してみよう─。どうであろう? すべての哲学者は、かれらがドグマの徒であつたかぎり、この女をば理解しなかつたと疑われてもしかたがなかつたのではないか? かれらは真理を手に入れようとするときには、つねに恐るべく厳粛にまた不器用な厚かましさを以てしたが、これこそは女を獲んがためのまさに拙劣不当な方法であつた。》(フリードリッヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』序文より。竹山道雄訳)
日本語日本文学コースwebに早稲田大学国文学会の秋季大会について掲載しました。 本年度は11月30日(金)・12月1日(土)におこなわれます。 詳細はwebのトップページにも張りましたが、2012年度秋季大会プログラムをご覧ください。 * こんにちは、佐助です。 昨日とは違って、今日は涼しいですね。これこれ!これを待ってたのよ、という感じです。 キャンパスが銀杏の匂いに包まれ(…それは言い過ぎですか)、ようやく秋めいてきました。 毎年思うのですが、あの銀杏はおいしいんでしょうか。銀杏好きな私は、もったいない…もったいない…!と思い続けています。 でもなんというか、拾う勇気はありません。そして今年も潰されてしまうのですね。 いやでもやっぱり拾う勇気はありません。さよなら銀杏。 至極どうでもいいこと:「ひろう」を変換すると第一に「疲労」となります。今もそうなりました。確かに、ちょっとコース室P
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