筆者の仕事はマジシャン。とはいっても、本当に不思議なことができるわけではありません。マジックが不思議に見えるには、裏側にロジカルな仕組み(タネ)だとか、観客に喜んでもらうための普遍的なストーリーが必要なわけです。 たとえば「ハンカチの中からハトが出現」なんてマジック。実現するためには、「はじめからハンカチの中に鳩がはいっている」か、「マジックの途中でコッソリとハンカチの中に入れる…」、くらいしか方法はないわけです*。テクノロジーの発達した現代なら、ハンカチや空間に鳩の映像をバーチャルに投影する…、なんてデジタル的解決策もあるかもしれませんが…。 *(「ハンカチの中で卵を温める…」という方法を考案したマジシャンもいましたが実現しませんでした…笑) 肝心なのはメソッドじゃない 多くの人は、マジックはタネの部分に興味を持ち、「タネこそが一番大事」と誤解しています。しかし、この仕事の本当の秘密はそ
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