世界に冠たる日本のゲーム業界に異変が起きつつある。主戦場はこれまで得意としてきたパッケージ型ではない。急成長の交流型ネットゲームで海外勢の存在感が増してきた。 海外のゲーム開発企業が虎視眈々と日本市場進出を狙っている。ターゲットは、任天堂の「ニンテンドーDS」でもソニーの「PlayStation 3」でもない。昨年から急速に利用が広まっているソーシャルゲーム市場だ。 「怪盗ロワイヤル」などで知られるソーシャルゲームとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の会員同士が交流しながら遊ぶゲーム。国内SNS大手のミクシィ(mixi)、ディー・エヌ・エー(モバゲータウン)、グリー(GREE)などが次々と仕様を公開してSAP(ソーシャル・アプリケーション・プロバイダー)による開発を可能にしたことから、新しいゲーム市場が拓けた。アイテム課金や広告収入に頼る同ゲーム市場はユーザーの通常利用が