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ブックマーク / bn2islander.hatenablog.com (43)

  • いまさら夏への扉でもないでしょう - memorandum

    はてなブックマーク - 不倒城: 海外SFを読んだことがない人に、海外SF入門としてお勧めしたい四冊 いくつか「夏への扉」に触れているコメントがあるが,夏への扉を初心者にすすめるのは疑問なんですね.なぜかというと,古いから.描写のところどころが古く,そこに違和感を持ってしまうんじゃないかなと思うんだよね. 例えば,次のような描写. ここに,トーゼン記憶チューブが登場する.われわれが報復攻撃に用いた大陸間ミサイルも,このトーゼン・チューブによる"思考力"を持っていた.ロサンジェルスの交通管理システムに用いられているのも,同様の記憶装置である.ぼくらはここで,ベル研究所ですらが十分に解明し得ない難解なエレクトロニクスの原理にまで深入りする必要はない. チューブですよ,チューブ.半導体が全盛のこの時代に,チューブというのはさすがに違和感が強いと思う.もちろん,時代背景を考えれば当然だし,ハインラ

    いまさら夏への扉でもないでしょう - memorandum
    banraidou
    banraidou 2010/07/16
  • SARVHに勝ち目はあるか - memorandum

    田雅一氏がSARVHと文化庁を痛烈に批判しておられる。 【田雅一のAVTrends】施行通知に矛盾した“文化庁著作権課見解”から見える 私的録画補償金問題に燻る火種 - AV Watch ただ、私は、SARVHの主張が認められる可能性が、五分以上はあると考える。何となれば、著作権法上では、録音録画保証金対象機種は、政令で決定されることになっているからだ。 2 私的使用を目的として、デジタル方式の録音又は録画の機能を有する機器(放送の業務のための特別の性能その他の私的使用に通常供されない特別の性能を有するもの及び録音機能付きの電話機その他の来の機能に附属する機能として録音又は録画の機能を有するものを除く。)であつて政令で定めるものにより、当該機器によるデジタル方式の録音又は録画の用に供される記録媒体であつて政令で定めるものに録音又は録画を行う者は、相当な額の補償金を著作権者に支払わなけ

    SARVHに勝ち目はあるか - memorandum
  • 著作隣接権、およびレシピの著作権 - memorandum

    ミステリー作家・藤岡真氏のホームページに、気になる記述があった。 当然ながら、そのCDの使用許可は取っているんだろうね。『威風堂々』は作曲者エドワード・エルガーの著作権こそ消失しているが、CD制作会社に使用許可を得ること、演奏者等の著作隣接権をクリアすることなしに使用したら、知的財産権侵害で有罪になる。大の大人が、有料のイベントを開催しながら、未だにこうした犯罪を繰り返している。自己の著作を持つ人間が、ここまで杜撰な態度をとることは信じ難い。 http://www.fujiokashin.com/criticism/7.html 文章を読む限り、唐沢俊一氏は、劇場内で音楽を使用する様だが、その場合も著作隣接権は適用されるのか疑問に思い、ネットで検索することにした。著作権情報センターのサイトを参考にする。 唐沢俊一氏がイベントでCDを流すと言うことは、著作権法では「演奏」となる。しかし「演奏

    著作隣接権、およびレシピの著作権 - memorandum
    banraidou
    banraidou 2009/10/06
    これはいいツッコミだなぁ。
  • ダウンロード違法化の真犯人 - memorandum

    文化庁よりの立場から、id:copyright氏のエントリーについて考えてみた。 社会正義に反しない行為が「違法」とされた - Copy & Copyright Diary 社会正義に反しない行為を、「違法だ」としてしまうことの、その重大さをどれだけ認識しているのだろうか? 私も同意である。そして、文化庁も同様に思っているのではないだろうか。「個人のダウンロードは社会正義には反しない。だからこそ、改正著作権法では、個人のダウンロード行為に関して罰則を設けなかったのではないだろうか。 個々のユーザーがパソコンなどで複製すること自体が社会正義に反するというよりも、さまざまな方がファイル交換ソフトやインターネットを使ってダウンロードすると、総体として正規配信に悪影響を与えているということ。そうした観点から、今回の改正では個人を罰則により罰するのは不要ということ。 ニュース - ダウンロード違法化

    ダウンロード違法化の真犯人 - memorandum
  • 公取の排除命令がJASRACにもたらしたもの - memorandum

    http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090207-OYT1T00030.htm 異論がある方も多いのだろうが、今回の排除命令はJASRACに対して、安定した立場をもたらしたと考えている。つまり、公正取引委員会の力を持ってしても、JASRACを解体することは不可能なのではないかなと思う。 論の前に、包括契約に関して考察してみようと思う。はてな住民の間で、包括命令に関して公取は否定的なのではないかと思われていたようだが、私は違うと思う。公取が問題にしたのは、包括契約そのものではなく、JASRAC管理曲がどの程度存在するのか、テレビ局もJASRACも把握していないことを問題にしたのだと思う。 排除措置命令では、解消の具体的な方法には触れない方向で調整しているが、公取委では、JASRACの管理する楽曲と他の業者の管理する楽曲が放送で使用され

    公取の排除命令がJASRACにもたらしたもの - memorandum
    banraidou
    banraidou 2009/02/12
    JASRACが分配手数料とったりして。 JASRACにしてみりゃ余計な仕事だし。
  • 石黒忠悳が批判されない理由がよく分からない - memorandum

    脚気に関して、森鴎外に対して批判的な意見、もっと言えば薬害エイズの時の安部教授の様な「お前がいたから脚気で何万人も死んだんだよ」という意見が目立つのだが、それはいささか不当な批判ではないかと思う。 例えば、よく見かける批判が、森鴎外が脚気感染症説に固執していたと言うものである。 当時軍事衛生上の大きな問題であった脚気の原因について細菌による感染症との説を主張し、のちに海軍軍医総監になる高木兼寛(及びイギリス医学)と対立した。 森鴎外 - Wikipedia しかし、私が調べる限り、森鴎外が感染症説を主張した事実は無いように思えるのだが。 森の上官である軍医監石黒忠悳は、早く1878年に『脚気論』を出版して細菌説を唱えていた。1885年に海軍の高木、陸軍の堀内らの麦飯説(栄養障害説)が有力になり始めると、それに対抗してあらたに『脚気談』(1885)を出版して、栄養説は信ずるに足らないと主張し

    石黒忠悳が批判されない理由がよく分からない - memorandum
  • おっと、森鴎外を批判するのはそこまでだ - memorandum

    やる夫で学ぶ脚気論争 - NATROMの日記に触発されたエントリーです。 はてなブックマーク - やる夫で学ぶ脚気論争 - NATROMの日記をみる限り、森鴎外を批判している人が多いように思うけど、それは正当な批判なんだろうか。ある程度までは正しい批判かも知れないが、過剰な批判というものも多いのではないだろうか。 つまり、我々はビタミンの存在を知り、ビタミンが欠乏すると病気になると知っているからこそ、森鴎外を批判できる訳なんだけど、ビタミンの存在を知らない当時の人にとっては、脚気感染症説にこだわるのも無理はないのではないかと考える次第。森鴎外に対する批判の中には、後出しじゃんけんの批判も含まれているんじゃなかろうか。 取りあえず、まず脚気について、おさらい。と言うか、Wikipediaから引いてみる。 病態 症は多発神経炎、浮腫(むくみ)、心不全(脚気心、脚気衝心)を三徴とする。 脚気

    おっと、森鴎外を批判するのはそこまでだ - memorandum
  • 「風雲!たけし城」訴訟雑感 - memorandum

    TBSによると、「風雲!たけし城」や同番組のコンセプトを同局から購入して作られた番組は、アメリカなど約50カ国で、「SASUKE」など2番組は同国で放送されている。「Wipeout」は、6〜9月に放送され、ABCの今年最大のヒットとなった。一般視聴者が屋外でアトラクションに挑戦するなどの番組の基構造やナレーション、撮影方法などが、TBSの番組に似ているという。TBSは「当社のみならず、テレビ番組という貴重な財産を守る観点から、裁判所の判断を仰ぐのが最善と判断した」としている。 http://mainichi.jp/select/world/news/20081007k0000e040020000c.html ネット界隈では「番組フォーマットは著作権にあたるのか」と言う事が話題になっているようだが、私としては「番組フォーマットは著作権で処理した方が都合が良いのか」と言う点がポイントになって

    「風雲!たけし城」訴訟雑感 - memorandum
  • 岡本薫氏は食えないお方だと思う - memorandum

    ベルヌ条約 (池田信夫) 2007-07-25 21:09:38 田村善之『著作権法概説』(p.30)によれば、ベルヌ条約は他国の著作物に方式主義を課すことを禁じているだけで、自国の著作物に方式主義を採用することは同盟国の裁量にゆだねられています。 したがって登録制度は「ベルヌ条約を脱退」しなくても可能です。こういう嘘(あるいは無知)を公の場で吹聴する岡氏のような人物が日の著作権行政を牛耳っているのは、かなり危険な状況ですね。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8aeeb1fc65a7a1fd92efae3ade3f3224 【論点】「著作権の保護期間延長」を問う 国民一人一人が意見を 媒体:毎日新聞2006年9月23日朝刊 著者:岡薫(政策研究大学院大学教授(著作権)) (略) また、日の著作権法は内外無差別という方針を頑なに守ってきたが、国内

    岡本薫氏は食えないお方だと思う - memorandum
  • 池田信夫氏による大胆な提案 - memorandum

    思わずエントリーを書いてしまった。 財産権のもっとも重要なポイントは、コントロール権を所有者に一元化し、彼の意思だけで権利を譲渡できることだ。たとえば私の書いたには多くの人々が協力しているが、校閲者が「隣接権」を主張することはない。同様に、たとえば編曲者には著作者が編曲料を(2次利用料などを上乗せして)払って権利を消尽させるべきだ。 編曲者も「二次的著作物」の著作者と認められるようだ。しかし、こうした派生的な権利を認めるべきではないという点は変わらない。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f96b4fff8fb14c67240ca5ed2cb68b6c いくら何でも、この提案は大胆すぎるでしょう。分かりやすくするために、編曲者を同人誌作家と読み替えてみましょうか。 同人誌作家には原作漫画家や出版社が2次使用料を払って権利を消尽させるべきだ。 同人誌作家

    池田信夫氏による大胆な提案 - memorandum
  • 電子書籍は電子辞書に学べ - memorandum

    松下とソニーの撤退を受けて、ネットではにわかに電子書籍ブームが起こっているようなので乗っかってみる。代表的なのはこの辺りか。 ASCII.jp - トップ ソニー・パナの電子書籍端末が失敗したのは大手家電メーカー故の宿命か!? - キャズムを超えろ! 電子書籍専用端末の明日はどっちだ? - ほわいそーしりあす::ヴァンガードメモ帳 この辺りの議論は、電子書籍専用端末に関しては概ね頷ける面はあるし、反論などできそうもない。ただし、皆さんそろってある重要なものの存在を忘れているような気がするのも確か。 ある存在というのは電子辞書だ。辞書は書籍であり、書籍を電子化したものが電子書籍というのであれば、辞書を電子化した電子辞書は、私から見れば電子書籍以外のなにものでもない。そして、電子辞書に目を向けてみれば、国内市場だけでも500億円の巨大市場となっているわけであり、電子書籍は衰退するどころか、発展

    電子書籍は電子辞書に学べ - memorandum
  • 雷句先生が訴訟を起こした理由を考える - memorandum

    陳述書を読んだ時、おかしな裁判だなと思った。 しかしながら、法的な側面でみた場合、未だ漫画の原稿を「著作物」として扱われることはあっても、「美術品」として扱った前例がない。漫画の原稿の紛失については、数々の事例があるが、いずれも「美術品」としての損害賠償請求がなされたことがない。 http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html つまり、美術品なのか原稿なのかを裁判所に決めてもらうという事であるが、美術品かどうかの位置づけは、来なら作者と出版社の間で決めるべき事であり、裁判所で決めるものではないはずである。雷句氏は、裁判所が「原稿はあくまで原稿」と判断したらそれに従い、美術品としての価値は主張しないという事になるのだろうか。 また、 さらに自分より若い新人の漫画家は、 「雷句誠がこの金額で納得して、君が文句を言うのはおかしいだろ?」 

    雷句先生が訴訟を起こした理由を考える - memorandum
  • そろそろフェアユースに対して一言いっておくか - memorandum

    実は、私はフェアユース導入論者である。それも、制限規定を全て外し、アメリカ流に権利制限規定を一般条項に集約するという方向が望ましいと思う。制度変更に伴う混乱は生じるだろうが、それもやむなし。フェアユース条項を導入して、法律のウエイトを減らし、契約と訴訟のウエイトを増加することで、著作権や著作権行政を分かりやすくする事が、理想だと思う。 今ごたごたしている補償金問題も、フェアユース条項を導入すればスッキリしたものになる。今は権利者とメーカーとユーザーが、官庁を巻き込み、一生懸命調整を取り合っているが、フェアユースが導入されれば話は簡単である。権利者側がメーカーやユーザーを相手に「デジタル音楽プレーヤーを製作したメーカーや使用者は権利者に補償金を支払うべきだ」と言う旨の訴訟を起こせばいい。「デジタル音楽プレーヤーはプレースシフトにあたり、フェアユースだ」と裁判所が判断すれば、補償金は支払う義務

    そろそろフェアユースに対して一言いっておくか - memorandum
  • 発言小町の著作権 - memorandum

    http://d.hatena.ne.jp/komachimania/20080530/p4 興味持ったので調べてみたよ。 発言小町へいただいた発言内容は、読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行する出版物、ヨミウリ・オンライン(YOL)、携帯電話サービスまたは読売新聞社が許諾した他の媒体等で複製・転載する場合があります。あらかじめ、ご了承の上、投稿をしてください。なお、掲載する場合、個別の連絡はいたしません。 編集方針 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 個人的には微妙と言うか、巧妙な気がする。 一つだけ確実なことは、投稿者から読売新聞社へは著作権が譲渡されていない。つまり、著作者は読売新聞について、利用許可を与えていることになる。これは確か。つまり、投稿文を読売新聞が利用する事については問題ないと思う。 気になるのは「読売新聞社が許諾した他の媒体等で複製・転載する

    発言小町の著作権 - memorandum
  • JEITA内部の対立はどこまで本当なのか - memorandum

    権利者団体の記者会見の席においての椎名発言がちょっとした波紋を呼んでいるようだ。 「とあるメーカーが、極めて原理主義的に拒否反応を示し、これまでの議論も学習せず、さまざまな策を弄(ろう)して多数派工作を行った結果、と聞いている。メーカー側がやっていることは“ちゃぶ台返し”だ」(椎名さん) 加えて「これまでサイレンスだった経産省というプレーヤーがいきなり参入してきた」と指摘する。「『文化庁案の受諾は難しい』という方向で経産省が動いていると、報道などを通じて聞いている。文化庁案を十分に理解しないまま、とんちんかんな対応がうまれている」 「ダビング10を人質になどしていない」「メーカーは“ちゃぶ台返し”だ」 権利者団体が会見 (1/2) - ITmedia LifeStyle この発言に対し、田雅一氏はiTmedia上のご自身のブログで、以下のように書いている。 というか、A社以外は支払うこと

    JEITA内部の対立はどこまで本当なのか - memorandum
  • youtubeやニコニコ動画に対して積極的姿勢を見せる角川 - memorandum

    ──「明確なルール」というのは具体的にどのような基準になるのでしょう。 福田 一律的な基準は設けていません。ひとつひとつの動画に対してルールを当てはめて審査していくことになります。 明確なルールを設定したが、一律的な基準はない──少し解りにくい話だが、例えば角川側の定めた基準をクリアしても作家がNGなら掲載が不可になるケースもあり、一概に「これでOK」という基準を示すことはできないとのことだ。 (0ページ目)角川デジックス社長に聞く“MAD解禁”宣言の真意 - 日刊サイゾー と、サイゾーのインタビューでは「明確なルールを設定したが、一律的な基準はない。つまり、曖昧なルールである」と受け取られ、なんのこっちゃとおもった方も多いであろう角川の取り組みだが、「明確なルール」はきちんとあるのである。例えば、アニメに関しては以下のような感じ。 アニメ作品に関してはユーザー投稿動画を10種類に分類した

    youtubeやニコニコ動画に対して積極的姿勢を見せる角川 - memorandum
  • JASRACへの立ち入り捜査を陰謀論で考えてみる - memorandum

    先のエントリーで以下のようなことを書いた この調査によってJASRACが困るかと言えば、少しは困るだろうと言う他はない。しかし、JASRACとしては包括契約を個別契約に切り替えていけば済む話。泣きをみるのは放送局だろう。番組の中で使った局を一曲一曲集計し、JASRACに報告しなければならないわけだから。 http://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20080423/1208957007 [テクノロジー : 日経電子版を読んで、あまりのうかつさ、自分の読みの甘さに死にたくなった。JASRACが放送局に対し全曲報告を求めさせる事こそが、まさに敵の戦略だったのだ。確かに、JASRACは全曲報告を求めていたわけだから、JASRACとしては特に不満がないかも知れない。しかし、JASRACの敵たるイーライセンスにとっては、JASRACに包括契約を捨てさせる事が重要であったのだ。

    JASRACへの立ち入り捜査を陰謀論で考えてみる - memorandum
  • 空気読まずに夏への扉を語ってみる - memorandum

    id:ululun氏に触発されたので、ちょっと。 http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080525/1211688587 「夏への扉」を好きですかと問われたら、好きだよと答える。主人公は天才発明家。しかし仲間と女に裏切られた。未来の世界に強制的に送られたものの、そこで復活。過去へと戻り、裏切ったものには復讐し、自分は富と女性を手に入れる。ラストはハッピーエンド。男の願望が詰まったようなSF小説だ。 と、思っていたのだ。再読するまでは。 再読して思ったことは、ダニイがいかに嫌な人間だったかと言うことだ。 ぼくは、何も欲得ずくで会社の指導権を握ったのではない。ただ一筋に、他人に従う身になりたくなかったから−自分自身の主人でいたかったからだ。マイルズは仲間として実によく働いてくれたし、ぼくも充分信用はしていた。しかし、最初この事業をはじめたとき出した資の六十パーセント

    空気読まずに夏への扉を語ってみる - memorandum
    banraidou
    banraidou 2008/05/27
  • 公正取引委員会VS日本音楽著作権協会 その2 - memorandum

    その1で「あまり面白そうな題材でもないんだよな」と書いた。なぜそんな事を書いたかと言うと、公正取引委員会は包括契約を問題にしており、包括契約が競争の阻害材料となっていると考えているようだ。確かに、これだけを読むと「JASRACは包括契約によって新規参入を妨害しているんだな」と素直な人は受け取るだろう。 だが、ちょっと待って欲しい。放送局が何故JASRACと包括契約を結ぶのかを考えてみて欲しい。放送局は、JASRACが音楽著作権を独占しているから包括契約を結ぶのだ。包括契約が個別契約になった所で、放送局はJASRACと契約を結ぶに決まっている。つまり、新規参入を何よりも阻害しているのは、JASRACが音楽著作権を独占している事そのものなのだ。 だから、アンチJASRACは今回の公正取引委員会の判断について、激しく怒らなければならない。「なぜJASRACが音楽著作物を独占している事を問題にしな

    公正取引委員会VS日本音楽著作権協会 その2 - memorandum
  • 公正取引委員会VS日本音楽著作権協会 その1 - memorandum

    大きなニュースが出たので、久しぶりにブログを書く気になった。 音楽の著作権管理事業を巡り、自らに有利な内容の契約を放送局と結び、新規事業者の著作権管理市場への参入を不当に締め出した疑いが強まったとして、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いで日音楽著作権協会(JASRAC)に立ち入り検査した。公取委による同協会への立ち入り検査は初めてという。 経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版 とは言うものの、あまり面白そうな題材でもないんだよな。「公正取引委員会がJASRACに対して歴史上初めて立ち入り調査を行った」と言う以上の意味はないだろう。この調査によってJASRACが困るかと言えば、少しは困るだろうと言う他はない。しかし、JASRACとしては包括契約を個別契約に切り替えていけば済む話。泣きをみるのは放送局だろう。番組の中で使った局を一曲一曲集計し、JASRACに

    公正取引委員会VS日本音楽著作権協会 その1 - memorandum