8月9日に長崎市で行われる長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典について、自民党前衆院議員の久間章生氏(衆院長崎2区で立候補予定)は30日夜、長崎県諫早市で開かれた総決起大会の後、報道陣に対し、「今年は国会議員じゃない。出席はしない。静かにお参りします」などと話し、欠席する意向を示した。 久間氏は2007年6月、原爆投下を巡り「しょうがない」と発言し防衛相を辞任。「混乱を招きたくない」と07年の式典を欠席したが、昨年は出席していた。 長崎市によると、今月1日に長崎県選出の全衆院議員に対し、8日の夕食会や9日の平和祈念式典などへの出席案内を出していた。しかし、衆院が解散したことから、22日に「式典のみの案内になった」と通知。久間氏側からは25日、「出席する」との連絡がファクスで来ていたという。 久間氏以外に案内をもらった自民党前衆院議員の3人は、いずれも式典に出席するとしている。