全米自動車労働組合(UAW)は30日、米国の自動車大手3社に待遇改善を求めて行ってきたストライキを終えた。各社から4年半で25%という大幅な賃上げを引き出し、「勝利宣言」を出した。物価高(インフレ)やコロナ禍などを背景に、先進国ではストなどの労働運動が広がりを見せている。 UAWはこの日、最後まで交渉していたゼネラル・モーターズ(GM)と新たな労働協約で暫定合意したと発表した。25%の賃上げのほか、物価上昇に応じて賃金を上げる制度の復活や、年金の拡充などが盛り込まれた。すでにフォード・モーターや、クライスラーなどをブランドとして保有するステランティスとは同じような内容で暫定合意していた。 UAWは40%の賃上げなど…