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ブックマーク / www.aoky.net (17)

  • ひらめきへの4ステップ

    Amir Khella / 青木靖 訳 2010年2月17日 2004年の夏、私は最初の起業体験を変わった場所ですることになった。夏休みをMicrosoft Researchで過ごさないかという招待を受け取ったのは、私がまだ博士課程の学生の時だった。私が関心を持つ領域で研究している最高の研究者の何人かがそこにいたので、彼らがどんなことをしているのか是非見たくもあり、彼らの仕事に関わりたいとも思った。それで私は青い方の錠剤を選ぶことにした。 初日のオリエンテーションの後、自分がやることになるプロジェクトが何なのか教えてもらおうと、メンター役の人の部屋に行った。机の前に私が座ると、彼は研究論文やノートの山の間から私のことを覗き込んで、大きな笑みを浮かべながら言った。「やあ、来たね。僕らと12週間一緒にやることになるから、なんか面白くて役に立つことをするいいよ!」 彼のことを見つめながら、具体的

  • 要求は怪物みたいなもの

    Angry Aussie / 青木靖 訳 2007年8月1日 水曜 8歳になる娘と話をすると、自分が何でもわかっているなどとは思わなくなる。 質問が上手なあの子は、私が答えられなかったり、少なくとも真剣に考えなきゃならないようなことを聞いてくる。真剣に考えるというのは重要で、いい加減な答えをしようものならすぐ突っ込まれてしまう。彼女が5歳で母親に日曜学校へ送り迎えしてもらっていた頃のある日、何の前触れもなくこんなことを聞いたことがあ った。 「ねえ、神様が私たちを作って、そして私たちを好きでいるなら、どうして神様は私たちが病気になるのをほうっておくの?」 あなたならどう答えるだろう? 私が最初に思いついたのは「ママに聞いてごらん」ということだった。しかしこれはその場しのぎにしかならない。最終的には「死なないくらいの病気かかると、かえって体が丈夫になるんだよ」という冴えない答でどうにか逃げお

  • 私のような仕事につく方法

    Aaron Swartz / 青木靖 訳 これはカリカット工科大学で行われたTathva 2007カンファレンスでの講演のために書いたものだ(補足)。 アメリカの作家であるカート・ヴォネガットは、講演のタイトルをいつも「私のような仕事につく方法」にしていた。そして内容はその時々で好きなことを話していた。私はどちらかというとその逆の状況にある。何でも好きなことを話していいと言われたのだが、自分に話せる一番面白い話は「インターネットの将来」とか「マスコラボレーションの力」みたいなご大層なことではなく、「私のような仕事につく方法」だろうと思ったのだ。 それでは、私はどうやって自分の仕事を得られたのか? 疑いなく、第一のステップはしかるべき遺伝子を選択するということだ。私は白人男性アメリカ人として生まれた。家はかなり裕福で、父はコンピュータ業界で働いていた。残念ながら、これらのことを自分で選ぶため

  • なぜスタートアップハブに行くべきなのか

    Paul Graham / 青木靖 訳 2007年10月 この間講演をした後、オーガナイザーの1人がその場で反論をしようとステージに上がってきた。そういうことは初めてだった。最初の2、3言を聞いただけで、私の言ったことに彼が腹を立てているのがわかった。それはスタートアップはシリコンバレーに移った方がうまくいくと言ったことに 対してだった。 そのカンファレンスはロンドンで行われ、参加者もほとんどがイギリス国内から来ているようだった。それで私がスタートアップはシリコンバレーに移るべきだと言ったのがナショナリスティックな意見に聞こえたらしい。不愉快なアメリカ人が、ちゃんとやりたきゃ黙ってアメリカに行けと言っているというわけだ。 実のところ、私は見た目ほどアメリカ人なわけではない。これは別に言わなかったが、私はイギリスの生まれだし、当たり前にユダヤジョークが言えるくらいにユダヤ人だ。だからイギリス

    bull2
    bull2 2007/10/16
  • ホワイの(感動的)Rubyガイド

    このはホワイ・ザ・ラッキースティフ(why the lucky stiff)により愛情を込めて書かれた。 ~ 目次 ~ このについて コンニチハ、Ruby このを開く 犬の話 赤い太陽が昇る はどのように始まるか (漫画のキツネと学ぶ)短時間の(そして願わくは辛くない)Rubyコース 言語と、言語で意味しているもの 品詞私がまだあなたのことを十分子供扱いして いなかったなら あなたの成長を促すための例題 そして短い旅はそっとクッション停止する 浮いている小さなコードの葉っぱ アンブローズにおけるステータスシンボルとしての葉っぱ 小さくてほとんど価値のないもの 妄想をつなぎ合わせる ブロックの奇跡 ルールを作るものと夢を生きるもの これは権利を奪われた人のため コンピュータのある城 娘のオルガン教師の話のつづき ヤギは映画を全部見たがっている 盗まれたくじ主 ルールを作る者たち 夢を

  • 理解することが書き直すことを意味するとき

    Jeff Atwood / 青木靖 訳 2006年9月18日 開発者に時間をどう使っているか聞いたなら、彼らはほとんどの時間コードを書いていると答えるだろう。 しかし、ソフトウェア開発者が時間を実際どう使っているか観察したなら、ほとんどの時間をコードの理解に使っていることがわかる。 ピーター・ハラムがこのことについて説明している。 どうしてコードを新規に書くより5倍もの時間をコードの修正に使っているのか? それは新規のコードはほとんどすぐに古くなるからだ。何か新しくコードを書く。コーヒーを飲んで一服する。すると突如として、コードは古いコードになっている。できたてのコードはせいぜい初期のデザインしか反映していないが、デザインの多くの部分は前もって現われるものではない。開発プロジェクトの多く が反復的開発手法を使っている。デザイン、コーディング、テスト、繰り返し。たくさんの繰り返し。すべてが新

  • 大きな窪地 – セス・ゴーディンへの10の質問

    Guy Kawasaki / 青木靖 訳 2007年4月22日 セス・ゴーディンが彼の新しい著書、The Dip: A Little Book That Teaches You When to Quit (and When to Stick) [窪地 – いつ踏ん張り、いつやめるかについての小さな]を送ってくれた。このは多くの人に人生を考える契機を与えると思う。次に挙げる持続と撤退に関するセスのインタビューを読めば、このに書かれていることの雰囲気が掴めると思う。 問  後知恵は別として、やめるべき時はどうすればわかるのか? 答  ずっと凡庸な状態にいることに心の中で気付いたなら、それはやめる時だ。測定していることに改善が見られず、もっといい尺度を見つけることもできないなら、それはやめる時だ。 上手にやめることができる人には、機会費用というものがわかっている。今やっているプロジェクトX

  • どうしてプログラマに・・・プログラムが書けないのか?

    Jeff Atwood / 青木靖 訳 2007年2月26日 レジナルド・ブレイスウェイトが書いていることを読んだとき、私はそんなわけないだろうと思っていた。 私と同様、この著者は、プログラミングの仕事への応募者200人中199人はコードがまったく書けないということで苦労している。繰り返すが、彼らはどんなコードも書けないのだ。 彼が引用している著者というのはイムランのことで、彼は単純なプログラムも書けないプログラマをたくさん追い払っているということだ。 かなりの試行錯誤の末に、コードを書こうともがいている人たちというのは、単に大きな問題に対して苦労しているのではないことがわかった。やや小さな問題(連結リストを実装するというような)に対して苦労するということでさえない。彼らはまったくちっぽけな問題に苦労しているのだ。 それで、そういった類の開発者を見分けるための質問を作り始め、私が「Fizz

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    bull2 2007/05/08
  • ワインバーグの文章法 - 文章の練習1. 消えた文字

    Gerald Weinberg / 青木靖 訳 2006年4月9日 日曜 これを読んでくれている上達に努める作家たちのために、このブログでときどき文章の練習問題を提供しようと思っている。これらの練習問題は「ワインバーグの文章法」(Weinberg on Writing: The Fieldstone Method)にある練習問題 を補うものとなるだろう。 今回の練習問題は、言葉の選択に対してより意識的になることを狙いとしてデザインされている。 文字を1つランダムに選ぶ。 その文字を使わないで文章を書くか、あるいは書き直してみる。 (文字"e"を使わずに書かれた小説というのがある。だからそんなの不可能だと言ってこの練習問題から逃げるわけにはいかない。たとえば、次の文章を見てほしい。 スタンパー 「Eのない小説」 Eが難しすぎるようなら、もっと簡単なQとかXから始めて、それからもっと難しい文字

  • Fine Software Writings

    最近のもの 目標でなく恐怖を明確にすべき理由 (Tim Ferriss) 我々が築き、掘っている未来 (Elon Musk) 表計算ソフト誕生の話 (Dan Bricklin) Linuxの背後にある精神 (Linus Torvalds) 先延ばし魔の頭の中はどうなっているか (Tim Urban) 好きになる仕事はどうしたら見つかるのか (Scott Dinsmore) 人間に新たな感覚を作り出すことは可能か? (David Eagleman) 人工知能が人間より高い知性を持つようになったとき何が起きるか? (Nick Bostrom) 厄介な問題を解決したい? ではトーストの作り方を説明してください (Tom Wujec) 子供の夢を奪う学校というシステム (Seth Godin) 彼らがいなくなってしまう前に (Jimmy Nelson) 頭良さそうにTED風プレゼンをする方法 (W

  • あなたの知っていることはすべて5年以内に陳腐化する

    Jeff Atwood / 青木靖 訳 2006年3月20日 ソフトウェア開発で奇妙なことが何かというと、知識が陳腐化するのがいかに早いかということだ。ダニエル・アップルマンはこれをルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」の一場面に喩えたが、この状況がすごくよく表されている。 「さあさあ」女王が叫んだ。「もっと速く、もっと速く!」 2人はあまりに速く走ったので、そのうち空中をかすめ飛んで足がほとんど地面に触れないくらいになった。アリスは不意にすっかり疲れ切って立ち止まると、息切れとめまいを起こして地面に座り込んでしまった。 女王はアリスを木にもたせかけて立たせると、優しく言った。「少し休むといい」 アリスは周りを見回して驚いた。「あら、ずっとこの木の下にいたみたい! みんな元のままだわ!」 「もちろん元のままだとも」と女王が言った。「どうなると思ったの?」 「だって、私たちの国では」アリスはま

    bull2
    bull2 2007/03/25
    推薦図書を二冊持っているが、もっと買って読まないとまずそうだ
  • Googleのようにコンピュータを組み立てる

    Jeff Atwood / 青木靖 訳 2007年3月12日 シリコンバレーに行くことがあれば、コンピュータ歴史博物館を覗いてみることを強くお勧めする。現存で唯一動作するPDP-1があって、それを使ってオリジナルのSpacewarゲームができるような場所が、他にあるだろうか? 私は行ってみたが、すごかった。ゾクゾクした。は退屈しきっていたが、それでもずっと付き合ってくれたことに感謝している。 この博物館は特設展よりも常設展示の方に当に面白いものがある。それが建物の大部分を占めていて、かつて耳にしたことのあるあらゆるコンピュータが置かれている。見ることのできる所蔵品の中に、1999年のGoogleの 初期のサーバがある。 Googleの最初の量産サーバ 1999年 Google, Inc. アメリカ 限られた資金で、Googleの創業者ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンはこの安価な相互接続

  • 顧客の機能要求に折れないこと!

    Kathy Sierra /青木靖 訳 2006年5月10日 製品やサービスが成功するほど、ユーザの要望を受け入れるようにというプレッシャーは強くなる。ユーザが多くなるほど、要望の範囲は広がっていく。あるユーザにとっての 「それがないんだったら買わない」機能が、別のユーザには取引をぶちこわすものになる。そしてあなたの製品やサービスが人気になるほど、そういった要望は、要求と最後通牒へと変わっていき、ついには痛烈な批判になる。 私たちになしえる最悪のことは、それに折れるということだ。しかし要望/要求や批判が強く、怒りを帯びたものになるほど、誘惑に抵抗するのは難しくなる——「この1個だけ付け加えれば・・・きっとあの連中もおとなしくなってくれる」 しかしあらゆる色を1つに混ぜ合わせて泥色のしみを作るなら、誰も私たちのすることを嫌わなくなるが、同時に誰も喜びも、興奮も、魅了もされなくなる。そうして私

    顧客の機能要求に折れないこと!
  • スタートアップの始め方

    Paul Graham / 青木靖 訳 2005年3月 (このエッセイはハーバードコンピュータ協会での講演を元にしている。) 成功するスタートアップを作るには3つのことが必要になる。優れた人たちと始めること、顧客が実際に欲しがるものを作ること、可能な限りわずかの金しか使わないこと。失敗するスタートアップのほとんどは、これらのうちのどれかをやり損ねたために失敗している。この3つをちゃんとやったスタートアップはたぶん成功するだろう。 そしてこれは、考えてみればわくわくさせられることだ。何しろ3つとも実行可能なことだからだ。困難ではあるが、実行可能だ。そしてスタートアップが成功すれば、創業者は通常金持ちになる。それはつまり金持ちになるということもまた、実行可能ということだ。困難ではあるが、実行可能なのだ。 スタートアップについて伝えたいメッセージが1つあるとしたら、これがそうだ。スタートアップに

  • デモではものができあがっているように見せない

    Kathy Sierra / 青木靖 訳 2006年12月27日 (アルファ版のような)開発中のものを私たちが世間や、クライアントや、ボスに見せるときには・・・彼らの期待のレベルを設定することになる。これは3通りの方法でやることができる。磨き上げられたモックアップで幻惑するか、プロジェクトの現状に合ったものを見せるか、ほとんどできていないものを見せながら順調に進んでいるから「信用しろ」と言っていら立たせるかだ。 結論を言うなら: どれくらい「できている」ように見えるかは、実際どれくらい「できている」かに合わせるべきだ。 ソフトウェア開発者はみんなそのキャリアにおいてこのことを何度も思い知ることになる。しかしテクニカルライターもまた、デスクトップパブリッシングツールによって同様の問題に直面する——フォントやレイアウトが完璧に仕上げられたドラフトを誰かに見せるなら、その人はあなたが考えるよりも

  • スタートアップを殺す18の誤り

    Paul Graham / 青木靖 訳 2006年10月 最近やった講演の後のQ&Aで、スタートアップを失敗させるのは何かという質問をした人がいた。その場に立ったまま何秒か呆然としていた後、それが一種のひっかけ問題なことに気付いた。これはスタートアップを成功させるのは何かという質問と等価なのだ——失敗の原因となることをすべて避けるようにすれば、成功することができる——そしてこれはその場で答えるにはあまりに大きな問だった。 後になって、私はこの問題をそういう方向から見るのも有効かもしれないと思うようになった。すべきでないことをすべて並べたリストがあれば、それをただ逆にするだけで成功へのレシピに変えることができる。そしてこの形のリストの方が、実践する上で使いやすいかもしれない。やらなければならないことをいつも頭に入れておくよりは、何かやってはいけないことをしているときにそれと気付くというほうが

    bull2
    bull2 2006/10/27
  • いいアジャイルと悪いアジャイル

    スクラムはラグビーにおいて最も危険な段階であり、それというのも、潰れたり不適切なかみ合い方をすると、前列のプレーヤーが怪我をしたり、首の骨を折る危険すらあるからだ。—Wikipedia 私が子供の頃には、コレステロールは体に悪いものだった。これは覚えやすかった。脂肪は悪い。コレステロールは悪い。塩分は悪い。みんな悪い。しかし近頃では、コレステロールが「いい」コレステロールと「悪い」コレステロールに分かれている。私たちがこの2つをどうにかして見分けられるとでもいうように。そしてその切り替わりは奇妙なものだった。FDAが突然プレスリリースを発表して、殺鼠剤には2種類、いい殺鼠剤と悪い殺鼠剤があり、いい方はたくさん摂って悪い方は摂ってはならず、そして決して2つを混ぜたりしてはいけないのだと言ったかのようだった。 一年くらい前まで、私はいわゆる「アジャイル」プログラミングに対して、ごく一次元的な見

    bull2
    bull2 2006/10/17
    そして自分でそうしたいというのでない限り、ばかげたくらい長時間働くようなことはない
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