講師:秋谷 直矩 助教(山口大学 国際総合科学部) エスノメソドロジーは社会学の一潮流だが、その特徴としてデザインとの関係が深いということがある。たとえばCSCW(Computer-Supported Cooperative Work:コンピュータに支援された共同作業)という学際融合分野では、コンピュータ科学との共同研究により、情報システムデザインに関して知見が蓄積されてきた。他にも、海外の事例だが、デザインスクール内にエスノメソドロジー研究者のグループが参加するなど、様々なデザイン実践において、エスノメソドロジーの有用性が見出されてきている。では、具体的にどのような点に有用性があるのだろうか。 エスノメソドロジーとデザインの関係の歴史的展開の簡単な紹介及び私自身のいくつかの実践例の紹介を通して、この問いについて、ひとつの見通しを与えていきたい。 日時:2016年1月14日(木)13:00