研究発表トップへ 目的論、道具及び規範 ―責任のインフレーションに抗して― 九鬼 一人 Teleology, Tools and Norms ―Against the Inflation of Responsibilities― Kuki Kazuto 準目的論的説明 (一・一)目的志向的構造と準目的論的説明 アンスコムのテーゼ〈xがFすることによってGしたのであれば、「xがFしたこと」とも「xがGしたこと」とも記述可能な一つの行為が存在する〉を守りながら、例えば行為者が引き金を引くという出来事と、銃撃を構成する出来事を同一と見る立場がある。すなわち出来事の同一性を外延的基準によって決めるデイヴィドソン/アンスコム的な存在論が取られることがある。しかし私は出来事を全体論的に処理すべき場合もあるから、そうした反全体論的な出来事一元論は擁護しきれないと思う。 まず目的論的説明・準目的論的説明と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く