ポール・エルデシュという名前の数学者は、下着とノートだけを入れた鞄を抱えて「世界中の数学者と話すため」に各国を放浪した。数学者と面会をしては数学のことを考え、移動中も歩きながら数学のことを考え、生涯に発表をした論文の数は1000を超える。この数は20世紀最大とも言われていて、実際、エルデシュは生きている時間のすべてを数学に捧げた。タイム誌は彼を「変わり者中の変わり者」と称する。エルデシュの生き様は目茶苦茶だった(生活能力が著しく欠如していた)にも関わらず、エルデシュは世界中で歓迎を受けた。最大の理由は「エルデシュには可愛げがあった」から、というものになる。 エルデシュのような生き方はいいなあと思う。自分が熱中できるものを見つけて、それ以外は(意識的にしろ無意識的にしろ)周囲のサポートを受けながらひたすらに「己の熱情の赴くまま」に生きる。私は現在、おはなを配る日々を過ごしている。北海道【札幌