京都府北部の宮津市波路(はじ)にある鍵守神社には巨石の磐座があります。 宮津市街地から由良方面へと抜ける道から、波路(はじ)の集落に入って行くと鍵守神社があります。本殿のご祭神は天手力雄神(あめのたじからおのかみ)で、毎年の干支の絵が周囲には掲げられているのが印象的。いずれも地元の子どもさんが描いた可愛らしいタッチの絵です。天手力雄神は、天岩戸に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を引っ張り出した力持ちの神様とされます。 そして本殿の向かって右には巨石の磐座(いわくら)があり、この地の信仰の源のようです。その高さは約3m、幅約8mもある巨石で、二つに割れたその姿が印象的。伝承では磐座があらわれたとき、中から金鶏が飛び立ったと伝えられています。割れ目の幅も数十年前からは広がっているのだとか。木々に囲まれ、古代からの信仰を感じられる場所です。なお、神社近くの戒岩寺は、天橋立の傍らに立ち文殊菩