平安京には、東市(ひがしのいち)と西市(にしのいち)という2つの市場がありました。 人が多く住む場所には、市場は欠かすことができませんから、平安京でも東西の市が設けられていたんですね。 市場のうち西市の西側には野寺小路(のでらこうじ)という小路が面しており、現在その場所には平安京野寺小路跡を示す石碑が立っています。 西大路七条の南にある平安京野寺小路跡の石碑 JR梅小路京都西駅から七条通を西に約10分歩くと西大路通とぶつかります。 その西大路通を南に少し歩き、1本目の交差点を西に曲がったところに平安京野寺小路跡と刻まれた石碑があります。 野寺とは、この付近に実在した野寺に由来すると伝えられています。 野寺というお寺の名前を聞いたことがないかもしれませんが、野寺は、京都最古のお寺である秦氏が建てた広隆寺の前身と伝えられています。 今は、石碑が残るだけとなっていますが、かつては、この辺りに立派