三条大橋の補修工事が進み、白木の美しい姿を見せています。 三条大橋 三条通の鴨川に架かる現在の三条大橋は、昭和25(1950)年に架橋されたものですが、当初は天正18(1590)年に豊臣秀吉の命により増田長盛が奉行となって造営されました。三条大橋は、東国へと向かう東海道の起点にあたり、秀吉はこの橋から天下統一のための小田原征伐へと出陣をしていったのです。 三条大橋 現在の橋には当時の擬宝珠(ぎぼし)が14個使われており、豊臣の文字などを確認することができます。また、現在の橋脚の南側の部分には以前に橋脚として使用された石柱が再利用されていますので、下から見上げてみてもよいでしょう。 三条大橋の擬宝珠 一方、昭和10(1935)年の水害を伝える擬宝珠が、橋の南側の東から2つめにあります。災害の歴史を伝える貴重な遺産と言えるでしょう。また、真偽の証明は難しいですが、同じく橋の南側の西から2つめの