そう謂う次第で、ちょっとズレたが節分に相応しいタイトルを附けてみた(笑)。先日のうさぎ林檎さんのコメントで朝青龍の暴行事件の話題が出たが、これって横綱としての品位がどうこうと謂う問題じゃないと思うんですけど。 オレがこの事件を聞いてすぐに想い出したのは、筒井康隆の「走る取的」と謂う短編だが、これは二人のサラリーマンが通りすがりの下っ端相撲取りに何気なく「ふんどしかつぎ」「取的」と聞こえよがしの陰口を聞いたことがきっかけで、その相撲取りにじわじわと追い詰められついには撲殺されてしまうと謂う話である。 手許に書籍がないので正確なことは言えないのだが、話の構造としてはスピルバーグの「激突!」のような単純なストーリーで、自分を莫迦にしたサラリーマンをどこまでも相撲取りが追い掛けてくると謂う不条理な状況のサスペンスが主題である。そして、このサスペンスのスパイスとなるのが追い詰められる二人の想像力であ