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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (42)

  • NHKが『週刊ポスト』に抗議文 - Apeman’s diary

    NHK の「戦争証言プロジェクト」公式サイトに次のような告知が掲載されていました。 週刊ポスト「証言記録 兵士たちの戦争」関連記事について 週刊ポスト9月23日号に『NHK「人肉った日兵」証言に重大捏造疑惑』と題する記事が掲載されました。 これについて、NHKは9月7日、週刊ポストに対して謝罪と訂正を求める抗議文を送りました。 抗議文は以下の通りです。 平成23年9月6日 抗議文 貴誌は、9月23日号に掲載したNHKの「戦争証言プロジェクト」(以下、「当プロジェクト」といいます)に関する記事の見出しにおいて、『NHK「人肉った日兵」証言に重大捏造疑惑』と記し、また、表紙や新聞広告、インターネットにおいても同様の記載をしています。 しかしながら、当プロジェクトの番組もアーカイブスも、証言していただいた方の発言に基づいて編集し、捏造した事実は一切ありません。また当方は、貴誌からの取材に

    NHKが『週刊ポスト』に抗議文 - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2011/09/11
  • 「「妖怪」がわかれば「昭和」もわかる」(対談) - Apeman’s diary

    作中で731部隊について触れたら左巻き認定されてしまった京極夏彦の対談集、『対談集 妖怪大談義』(角川書店)収録の、保阪正康との対談。連休中にどこかでその一部が引用されていたのを見かけて、「これは紹介する価値があるな」と思ってを探してきたのだが、今度はどこで引用されていたのかわからなくなってしまった…。というわけで仁義を切ることができないのだが、思い出すきっかけを作ってくださった方にお礼申し上げます。 追記:思い出した、というか再発見しました。以下で引用したもののうち前半部分がこちらで紹介されていました。 京極夏彦が保阪正康に、昭和史研究を始めたきっかけを問うたのをうけての部分。何千人もの軍隊経験者にはなしを聞いてまわった経験に基づき、保阪正康は次のようなエピソードを紹介している。 保阪 こんなこともありました。口ではいろんなことを言うけれども心のなかで、自らの実体験に傷ついている人がい

    「「妖怪」がわかれば「昭和」もわかる」(対談) - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2011/08/16
    「むしろ、「贖罪意識」によって自らの体験を捉え直すことができないからこそ、これだけ苦しんでいるのではないだろうか」
  • NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 "熱狂”はこうして作られた」 - Apeman’s diary

    大きな枠組みとしてはこれといって目新しいところのない内容でしたね。マスメディアの戦争責任についてはすでに学問的な研究の蓄積もあるし、比較的最近も朝日新聞でかつての戦争報道を振り返る連載があったり(他紙で同様の企画が近年あったかどうかは把握していない)、NHKでも「戦争とラジオ」という2回シリーズを放送しているし。 やはり目玉は今回の取材で発見されたという録音資料でしょう。日新聞協会が100人以上の元記者たちにインタビューして残したテープ。画面に映ったテープのラベルに書かれている日付は昭和50年とか54年とか61年だったりするので、戦後30〜40年頃に取材され、それから30年近く世にでないまま「行方不明」になっていたことになります。 また今村均や鈴木貞一、福留繁など陸海軍人たちの録音資料についてはその素性が(番組内では)明らかにされていなかったが、元記者たちのテープと同様どのような経緯で記

    NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 "熱狂”はこうして作られた」 - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2011/03/01
    >『言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書)によれば、当時の主要78誌の売り上げ部数のピークは1940年であったことなどが指摘されています
  • 「貧者の兵器とロボット兵器」 - Apeman’s diary

    10月15日の朝日新聞(大阪社)朝刊、「時時刻刻」で、10年目を迎えた*1アメリカのアフガニスタン戦争における「新戦略」がレポートされている。ナンガハル州を担当する軍民混合の「地域復興チーム」の作戦会議でのこと。 この席で、上官がくどいほど兵士たちに念を押したのが「相手が敵だと百%確信できなければ、撃つな」という規則だった。 (……) 敵と確信しても、殺害せずに拘束できるよう、まず手足を狙って撃つルールになった。交戦状態でも、空からの武力支援を仰ぐには、市民の巻き添えが出ない状況だと認められなければならない。 この方針が徹底されれば市民の犠牲が減ることは期待できるが、他方で米軍兵士には負担がかかることになる。 ただ、現場の兵士の反応は複雑だ。ある下士官は、「われわれ軍人にとっては、相手の頭や心臓を狙って撃たないこと自体、経験したことがない『異文化』だ」と語った。 米軍兵士の戦士が増え厭戦

    「貧者の兵器とロボット兵器」 - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2010/10/21
    「ロボット兵器」による道徳的退廃
  • A級戦犯の合祀手続きについて検討会(追記あり) - Apeman’s diary

    毎日jp 2010年9月8日 「原口総務相:A級戦犯の合祀手続き検証へ、省内に検討会」(魚拓) この問題については以前エントリを書いたはず、と思って確認したらちょうど4年前の今日だった。 原口一博総務相は7日、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)される過程で国がかかわった行政手続きに問題がなかったかを、国として初めて検証する考えを明らかにした。有識者や政務三役などによる検討会を近く総務省に設置する方針。靖国神社は合祀について「国の事務手続きに従った」と主張しており、過去の行政手続きが不適切だとされた場合、合祀の有効性が問われる可能性もある。 (中略) 原口氏は7日の総務省政務三役会議で、71年の通知について「(合祀事務協力の)行政的な手続きが無効であるとすると、(その後にA級戦犯が)合祀されている史実自体が、歴史の事実と違うことになる」と指摘。「行政手続きに瑕疵(かし)があったとすれば、今ま

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    dosequis 2010/09/09
  • 「英霊か犬死にか」ほか - Apeman’s diary

    「薔薇、または陽だまりの」さん経由で。 テレメンタリー2010 「英霊か犬死か〜沖縄から問う靖国裁判〜」 原告-崎原「戦死した母が命(ミコト)、神として靖国に祀られていたとは。死者に対する最大の冒涜だ!」 原告-安谷屋「たった2歳の弟が球(たま)部隊所属で死んだとして英霊にされている。祭神の名簿から削除して欲しいんです」 戦争で国のために命を捧げた軍人軍属246万柱を「神」として祀る靖国神社。そこに沖縄戦で死んだ民間人6万人近くが祀られていることはあまり知られていない。なぜ、軍人でもない沖縄戦の犠牲者、しかもゼロ歳児までが「軍神」や「英霊」となってしまったのか。 無断で祀られた家族の名前を祭神名簿から消してほしいと、沖縄の遺族たちは国と靖国神社を相手取り、裁判を起こした。そこには、国が戦後補償のような形で整備した「援護法」により、援護金をもらう代わりに一般の住民が「準軍属」と扱われるとい

    「英霊か犬死にか」ほか - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2010/08/28
    ほんとに「御用宗教」以外のなにものでもない。
  • 再放送予定 - Apeman’s diary

    通常 BShi で放送されている「証言記録 兵士たちの戦争」シリーズが地上波でも再放送されます。 http://www.nhk.or.jp/shogen/schedule/heishi_rerun.html

    再放送予定 - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2010/08/04
    ありがたいことです(放送もお知らせも)。あとはチェック忘れないようにしないとな…。
  • 「ルソン島 悲劇のゲリラ討伐作戦」 - Apeman’s diary

    今朝放映された「証言記録 兵士たちの戦争」シリーズの「ルソン島 悲劇のゲリラ討伐作戦 〜秋田県・歩兵第17連隊〜」。このシリーズでは大戦末期の戦場がとりあげられることが多いので、日軍将兵の悲惨な体験についての証言が目立つ。今回もゲリラの巧みな襲撃、米軍の圧倒的な火力、そして飢餓についての証言がなされる一方で、タイトルが示唆するようにゲリラへの報復としての掃討作戦で“女子供”まで殺害したことについての証言にもかなりの時間が割かれていた。特に興味深かったのは、自分自身のことを含め非戦闘員を殺害した時の様子を詳細に証言した元兵士がいる一方で、非戦闘員の殺害については絶対にしゃべらないとカメラの前で強調した証言者がいたこと。登場するのは取材に協力するつもりのある人びとばかりであり、かつ部隊の生存者もごくわずかでかつてのように元上官や戦友の目を気にしての証言拒否ではなさそうである。自身でも“地獄の

    「ルソン島 悲劇のゲリラ討伐作戦」 - Apeman’s diary
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    dosequis 2010/07/31
    “地獄の話を生きている間にはできない” 亡き祖父から聞き逃した話も多いけど、聞けばなんでも話してくれるわけではなかったんだろうな。/しかし地上波でみれるようにしてくれんもんか…
  • 明日、「慰霊の日」 - Apeman’s diary

    明日6月23日は沖縄戦で日軍の組織的抵抗が終了した日付にちなんだ「慰霊の日」だが、今日22日の朝日新聞朝刊「ひと」欄では牛島満第32軍司令官の孫にあたる牛島貞満氏(学校教員)がとりあげられている。氏は『世界』の臨時増刊『沖縄戦と「集団自決」』(2008年、第774号)でも“牛島満の孫”として平和教育に携わる心境について語っていたが、このコラムでも長らく「沖縄」を避けてきたこと、1994年に初めて沖縄を訪れ、旧平和記念資料館入り口に展示されていた「祖父の「最後の命令」」の説明文の前で「足がすくんだ」ことなどが紹介されている。 「祖父母の時代の戦争に実感は持てない」といわれることがある。「祖父母の時代の戦争」が「曾祖父母の時代の戦争」という認識に変わってゆくのもそう遠いことではない。しかし軍司令官だった牛島氏の祖父と牛島氏との距離が、一兵卒だった私の祖父と私との距離より大きいわけではない。牛

    明日、「慰霊の日」 - Apeman’s diary
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    dosequis 2010/06/22
    うまく言葉にできないけど心に留めておきたい。それにしてもせっかく長生きだった祖父の話をあまり聞かなかったのは悔やんでも悔やみきれないなぁ
  • ■[文献紹介][戦後責任]加藤聖文『「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年』中公新書 Apes! Not Monkeys! はてな別館

    加藤聖文、『「大日帝国」崩壊 東アジアの1945年』、中公新書 近年、「8月15日」とは日がポツダム宣言を受諾したことを帝国臣民に公表した日付に過ぎないとしてこれを相対化する(「終戦=8月15日」という認識を問い直す)議論が見られるが、著者はそうした動向を踏まえたうえであえて「8月15日」にこだわっている。「日が占領したアジア地域では、八月一五日を境に日の傀儡政権は次々と消滅していった一方、脱植民地化に向けた胎動がはじまっていた」(iv頁、原文のルビを省略)からであり、「この日に拘らなければ、戦後の日と東アジアとの関わりは見えてこないのではないか」という認識によるものである。もっともこれは、戦争の記憶の中で12月8日と8月15日を特別視する意識の見直しと両立し得る視点であろう。 ポツダム宣言受諾後の在朝鮮日人(「内地人」)の動向に関して興味深い記述があった。朝鮮総督府が機能不全

    ■[文献紹介][戦後責任]加藤聖文『「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年』中公新書 Apes! Not Monkeys! はてな別館
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    dosequis 2010/05/19
    加藤聖文、『「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年』、中公新書
  • コメント欄より転載 - Apeman’s diary

    「最新のコメント」欄があっという間に更新されちゃいましたので、以下の情報提供を転載させていただきます。 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090107/p1#c machiko 2009/01/24 02:53 錦田愛子さん、臼杵陽さんのお話のビデオがJANJANにアップされていましたので書いておきます。 2009年1月15日の緊急報告会「パレスチナ:ガザを生きる人々の現状」から ガザの危機を考える1(錦田愛子)http://www.tv.janjan.jp/0901/0901220954/1.php ガザの危機を考える2(臼杵陽)http://www.tv.janjan.jp/0901/0901220959/1.php ガザ現地からの声(JVC)http://www.tv.janjan.jp/0901/0901160529/1.php 錦田さんは1/11の資料

    コメント欄より転載 - Apeman’s diary
  • ちょっと気になったこと - Apeman’s diary

    白燐弾に関して、「骨まで溶ける(焼ける)」、英語だと "burn to the bone" という表現は(化学)火傷が骨まで達しうる(骨が露呈するほどの火傷になりうる)という意味であると私は理解してるわけですが、それでいいんですよね? どうも「白燐弾は超兵器ではない」と言ってる人々の言動をみているとこの表現を「骨も残さず溶ける(焼ける)」と理解している(ないし相手がそう理解していると理解している)ケースがあるように思えてならないので。 もう一つ、「白燐弾がダメというならそこに榴弾撃ち込むことになるけどそれでいいのか?」みたいな混ぜっ返しをする人も見かけましたが、これは白燐弾の使用に対する批判の目的をまったく理解してませんね。榴弾撃ち込めば囂々たる非難を浴びることになる(それゆえ事実上榴弾を撃ち込むという選択肢が封じられている)ケースにおいて「ともあれ言い逃れの余地のある兵器」として白燐弾が

    ちょっと気になったこと - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2009/01/25
    >ハマスにとってはパレスチナの人々が豊かで自由な生活を享受するようになることこそ、軍事的なオプションのコスト上昇につながる
  • "Genocide in Gaza, Ethnic Cleansing in the West Bank" - Apeman’s diary

    ni0615さんが(現時点での)最新エントリでとりあげられているニュースは、私も当時紹介したことがある。 問題の一つは、もちろん、この防衛副大臣の発言が(現在、ではなくそもそも停戦合意以前の段階で)単なる虚仮威しではなかった、というところにある。 Ilan Pappé, "Genocide in Gaza, Ethnic Cleansing in the West Bank" イラン・パペについてはこちらを参照されたい。 Not long ago, I claimed that Israel is employing genocidal policies in the Gaza Strip. I hesitated before using this very charged term and yet decided to adopt it. The responses I receive

    "Genocide in Gaza, Ethnic Cleansing in the West Bank" - Apeman’s diary
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    dosequis 2009/01/09
    米欄。解決のためになにが批判されるべきか
  • 一周まわってつながって - Apeman’s diary

    なんというか、東流「ポストモダン系リベラル」を支持するメンタリティとして、二つの類型が浮かびあがってきたような感じですね。以下は「類型」の記述なので単純化かつ誇張してますが。 一つは「我こそは科学なり」的自意識を持った、ネット理系。偽ソーカル氏もこのタイプだったけど。こういう人にかかると自然科学以外はもう『マッド・マックス2』というか anything goes な世界なので「東、正しいじゃん」と見えてしまう、と。 他方で、こういう偏見をみすみす助長するようなのがいるんですよ。思想屋さんの悪い癖、というか。D_Amonさんが言及しているような面々ですな。自分の得意なフィールドではまともなことを言うひとでも、よく知らない分野に安易に踏み込んでグダグダになってしまう、ってことならよくあるし(最近の顕著な例)、それはまあ人間的なミステイクというやつであるわけですが、無知に居直るというか、妙に事実

    一周まわってつながって - Apeman’s diary
    dosequis
    dosequis 2008/12/28
    「ネット理系」とか「東流ポモ系リベラル」とかのスタンス
  • 「日中戦争なら核報復を」発言公開の背景と田母神問題 - Apeman’s diary

    12月22日の朝日新聞は一面で、1965年に訪米した当時の佐藤栄作首相がマクナマラ国防長官(当時)に対して「(日中で)戦争になれば、米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と発言したことを示す外交文書を外務省が公開したことを伝えていた(第1ページ、第2ページ)。新聞を読んだ時の第一印象は、「外務省は反核世論なんてもはや大して気にする必要はない、と踏んだのか?」というものだった。都合の悪いものはあくまで隠す(参考)ところが公開したんだから。この報道によって、改めて日が米軍の「核の傘」の下にいることの是非が国民的な議論の対象になる、と予測したならば公開しなかっただろう。そして外務省のこうした判断は、客観的には間違っていないのだろう。来なら、もはや日が全面核戦争に巻き込まれる脅威など存在しないと言ってよい時代にこそ、米軍の「核の傘」の下にいることの是非がきちんと問われてよいはずな

    「日中戦争なら核報復を」発言公開の背景と田母神問題 - Apeman’s diary
  • 自明性について(承前) - Apeman’s diary

    http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080917/p1 にブクマコメントをくれた id:aksumi 氏へ。 "「人間が歴史の中で戦ってきた過程」の「重み」が自明性を支えている" これには全面的に同意./でも一方、「医療」「経営学」では「かわいそう」から問い直すことを要求するのはどうだろう. 全然レベルの違う事柄をごっちゃにしておられますね。福耳氏のエントリに端を発する論争(および論争モドキ)において、医療(医学)なり経営学なりの個別の知見をゼロから問い直せなどと主張する人間はいませんでした。シベリア抑留については何も調べたことがなくてもその自明性を疑わない人間が、南京事件についてのみその自明性を疑問視するというのは、たとえて言うなら「生産性の低い部門から高い部門へとリソースを移した方がよい」という主張を百貨

    自明性について(承前) - Apeman’s diary
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    dosequis 2008/12/19
    >限られたトピックだけが懐疑主義のターゲットとなることの政治性を隠蔽して、それがあたかも知的誠実さであるかのように言い繕うのは、「知識人」として最低の身振りであるとしか言いようがない
  • NHK「証言記録 従軍看護婦が見た戦争」 - Apeman’s diary

    11月15日に放映された「証言記録」シリーズの「従軍看護婦が見た戦争」。BS hi での放映だったので事前にエントリにはしませんでしたが、過去の例をふまえればいずれ地上波でも再放送される可能性が十分ありますので、機会があれば是非ご覧ください。 医薬品不足でなにもできなかった体験、“足手まとい”になる負傷兵を命令により殺してゆく体験、集団「自決」、敗戦後の徴用など、類型としては聞いたことのあるはなしが多いけれども、「見捨てないでくれ」という声から文字通りに耳をふさいで退却した女性(いまでもその声は耳に残っているという)や集団「自決」の生存者(銃剣で胸を2度刺されたが急所をはずれていたため生き残った)の肉声による証言を聞くことができる。殺すことを任務として戦場に行った兵士たちと違って「助ける」つもりで戦地に赴いた人びとの体験である。病院船勤務だった元看護婦の、傷病兵の1割ほどは精神を病んでいた

    NHK「証言記録 従軍看護婦が見た戦争」 - Apeman’s diary
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    dosequis 2008/11/17
    「番組で最後に紹介された証言は、自分にとって戦争が終わるのは自分が死ぬ時だろう、という述懐でした」
  • 否定論に与する?自衛隊空幕長 - Apeman’s diary

    さん("Gazing at the Celestial Blue")のエントリ、「自衛官の皆様って、ああいう訓話を聞かされるのかと驚いてしまった」で紹介されている朝雲新聞社の ASAGUMO NEWSの記事より。 また、田母神空幕長も壇上に立ち、近代日の成り立ちから戦後までをアジアや欧米列強の情勢を交えて訓話、東京裁判やいわゆる南京大虐殺にも触れながら戦後教育の危うさや自虐史観を指摘するとともに、国家にとっての教育の最重要性を訴え、部隊において若い隊員の教育に当たる准曹士先任らを激励した。 同じ4月3日付けの「朝雲寸言」には次のような一節がある。 「将軍たちは過去の戦争を戦う」という格言がある。イラクについて言えば、パウエル統参議長がベトナムの経験を踏まえ兵力の集中投入によって湾岸戦争を戦ったのに対し、ラムズフェルド国防長官は、湾岸戦争の経験を排してイラク戦争を戦い、最小限の兵力によ

    否定論に与する?自衛隊空幕長 - Apeman’s diary
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    dosequis 2008/11/03
    -この手のことを言いたがる人は、本人が「我こそはリアリスト」だと思っている可能性が高い
  • 「あなたたちの尊い犠牲の上に」 - Apeman’s diary

    昨日紹介した『地獄の日兵』の「おわりに」より。 戦後、とりわけバブル景気華やかだったころ、数多くの戦友会によって頻繁に行われた慰霊祭の祭文に不思議に共通していた言葉がありました。 「あなた方の尊い犠牲の上に、今日の経済的繁栄があります。どうか安らかにお眠りください。」 飢え死にした兵士たちのどこに、経済的繁栄を築く要因があったのでしょうか。怒り狂った死者たちの叫び声が、聞こえて来るようです。そんな理由付けは、生き残った者を慰める役割を果たしても、反省へはつながりません。逆に正当化に資するだけです。実際、そうなってしまいました。 今日もあちこちで「尊い犠牲」という言葉が口にされるのでしょう。 昨日新聞で読んでここでもとりあげようと思っていたのですが、「戦争を語り継ごうブログ」さんが先にエントリにされていました。朝日新聞8月14日夕刊(関西版のみ?)、「勝手に関西 世界遺産 登録番号180 

    「あなたたちの尊い犠牲の上に」 - Apeman’s diary
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    dosequis 2008/08/16
    ゴマカシを批判すると追悼していないようにみえてしまう手法/関係ないけど「尊い犠牲の上に…」なんつってても平和に生きていられることが、すなわち霊とかががいないことの証明
  • 『旅順と南京』 - Apeman’s diary

    一ノ瀬俊也、『旅順と南京 日中五十年戦争の起源』、文春新書 コメント欄でご教示いただいたので書店に出かけて購入・読了。基的には面白いではあります。目玉は著者が発掘した、日清戦争当時の第2軍所属のある軍夫の挿絵入り日記の紹介。日清戦争において日軍が兵站を「半天股引」姿の軍夫たちに依存していたことは先行研究で明らかにされていたが、その軍夫の視点からのまとまった従軍記が発掘され紹介されることの意義はきわめて大きい。著者は同じ第2軍第1師団の兵士(上等兵)の日記との対比を軸に、公刊戦史などと照合しつつ一軍夫と一兵士が見た戦場を記述してゆく。 とはいえ、やはり表題は(副題との相乗効果で)ミスリーディングという感を免れない。「南京」が表題にあるのは、旅順虐殺事件と南京大虐殺との比較考察が第2章で行なわれているからである。その問題意識が「とってつけたよう」であるとは思わないし、重要でないとももちろ

    『旅順と南京』 - Apeman’s diary
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    dosequis 2008/08/04
    コメント欄に著者・一ノ瀬俊也氏登場