新型コロナウイルスのオミクロン株による感染者の拡大に伴い、函館市内では医療機関でのクラスター(集団感染)発生が相次いでいる。市立函館保健所によると、2月14日現在で国立病院機構函館病院(国立病院)、函館市医師会病院、市立函館病院、函館五稜郭病院、亀田北病院と、5カ所の医療機関でクラスターを確認。入院や診療を停止しているところもあり、医療業務への支障も懸念される。各施設では、医療従事者に業務前のPCR検査を行うなど感染拡大防止策に知恵を絞っている。 1月29日までに職員7人と患者3人の感染を確認した国立病院では、感染者が発生した病棟の入退院および一部の診療を停止し、処方箋のファクス対応などで感染拡大防止に努めたが、その後も発症者が増え、14日現在の感染者累計は職員33人、患者58人。2月5日からは新規入院の受け入れを休止したほか外来紹介受診の受け入れを延期するなどより厳しい措置を取り、感染防