北海道新幹線の開業をきっかけに再開発が進むJR函館駅前にある老舗デパートが、営業不振などから今後、閉店も視野に経営の立て直しを進めていくことがわかりました。 JR函館駅前の「棒二森屋」は、昭和12年に開店し、ことしで創業80年を迎える老舗デパートです。 親会社の流通大手「イオン」によりますと、「棒二森屋」は北海道新幹線の開業に合わせて店内を改装するなど営業強化を進めたものの、去年の売り上げは48億3000万円と10年前の6割にまで落ち込んでいるため、今後経営の立て直しを進めることになりました。 具体的な方策はまだ決まっていないものの、最終的には閉店も視野に検討していくということです。 JR函館駅前には、去年、再開発の中核となる複合ビルがオープンしたものの、テナントを確保できない状況が続いていて、老舗デパートが閉店した場合、中心市街地のさらなる空洞化が懸念されます。 【函館駅前開発に暗雲】