観光客でにぎわう函館駅から徒歩5分ほど、「津軽屋食堂」ののれんをくぐると、そこは「昭和」そのものでした。天井の扇風機には「Toshiba」の見慣れない筆記体が。まるで時が止まったかのようです。 ウナギの寝床のような店内には、年季の入ったパイプ椅子が並びます。エアコンがないので、天井の扇風機が涼を運んでくれます。「50年くらい使っているかな。昔のモノは丈夫だねえ」と、店主の池上秀子さん(72)は笑います。 俳優の綾野剛さんと菅田将暉さんがビールを飲みながらカレーを食べている! 函館を舞台に底辺を生きる家族を描いた映画「そこのみにて光輝く」(2014年)の中でのことです。原作の小説は昭和に書かれ、その世界観にぴったりだとロケが行われたのです。 使い込んだパイプ椅子に年代物の天井の扇風機。津軽屋食堂の店内は昭和そのもの 8月上旬に取材した日も、映画のファンが訪れていました。札幌市の会社員、水木え
![函館で菅田将暉も昭和レトロに浸る、イカ刺しに朝ビールの夢の食堂](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/91964e354cfcd3883051ee6612f51c5e9d567431/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fotekomachi.yomiuri.co.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F08%2Fhakodate-case.jpg)