【カイロ=村上大介】米国のゲーツ国防長官は8日、バーレーンの首都マナマで開かれた安全保障に関する国際会議の席上、核兵器を保有しているとされるイスラエルについて、「周辺国に脅威を与えていない」と述べ、イスラエルの「核計画」をイランの核開発と同様に扱うべきではないと主張した。 長官は「イランとイスラエルを区別することは『二重基準』ではないか」との質問に対し、「イスラエルはテロリストを養成していない。周辺国を転覆しようとしたこともない」と述べたが、ロイター通信によると、同席していたアラブ各国の政府当局者からは失笑が漏れた。