汚染、「飛び地」状も セシウムの健康被害は未確認 チェルノブイリ事故2011年4月8日11時6分 印刷 Check チェルノブイリ原発事故による放射能汚染(「チェルノブイリ事故による放射能災害」今中哲二編 から) 1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では、原子炉の試験運転中に大きな水蒸気爆発が起きた。10日間にわたり、放射性物質の大量放出が続き、原発から数百キロと極めて広い範囲に拡散した。福島第一原発の事故は、運転を停止した後に起きており、放射性物質が多く飛散したのは、避難地域を中心に限定的だ。 旧ソ連政府などは、土壌のセシウム137の値が1平方メートルあたり3万7千ベクレル(100万分の1キュリー)を超えた地域を「汚染地域」、55万5千ベクレル(100万分の15キュリー)を超えた地域を「強制移住地域」とした。 セシウム137は半減期が30年と長いため、土壌汚染の指標として使われる。