「いままでのメディアは読者と対話ができなかったから、間違いがないように二重三重のチェックを経て、完璧な記事を出さないといけなかった。時事通信では僕が記事を書くと、デスクがそれをチェックして、整理部がさらにチェックしていた。少なくとも2人が僕の記事をチェックすることになる。でもブログだとすぐに記事を出せるわけです」(湯川氏) その一方でブログは間違いが多いのでは、という懸念もあるが、「間違ったらごめんなさいと誤って、訂正すればいい」(湯川氏)。ネットの向こう側にいる読者は記者よりも多くのことを知っている。その人たちから情報が寄せられ、記事が完成する。「それがインターネットらしいメディアの在り方かもしれない」と湯川氏は語る。 Googleの携帯電話「Nexus One」が発表されたとき、湯川氏は自身のブログにGoogleが携帯電話キャリアから主導権を奪い取ろうとしているのではという内容の記事を