東宝は2020年、シン・ゴジラに出てくるゴジラの第4形態の立体的形状について、特許庁に商標登録を出願。しかし特許庁は21年、これに拒絶査定を下していた。東宝はこれを不服であるとし再度審判を請求したが、24年3月にこの請求も退けられたため、5月に審決の取り消しを求めて提訴していた。 一連の登録拒絶について、被告である特許庁は「ゴジラの形状は、恐竜や想像上の動物の立体的形状の1類型にすぎない」などと主張。「テレビでゴジラの形状を使用した商品を宣伝する際、他の形状と識別できることを印象付けるように取り上げていない」「申請の際に東宝が提出したアンケートでは、ゴジラの形状と東宝の関係の認知度が分からない」としていた。 対する東宝は「ゴジラの形状は、1954年の映画『ゴジラ』に始まり、そこから派生した映画などで継続的に繰り返し、登場・使用されてきた。多くの人々の目に触れ、親しまれてきたキャラクターであ