文化と経済政策はかつて距離があったが、近年、その関係は変わりつつある。多くの国で文化を経済政策に位置づけたり、企業がアートを研修に取り入れたりする動きが目立ち始めている。 文化と経済の接近の背景にあるのは価値観の多様化や不確実性の増大、テクノロジーの進展による「人間らしさ」の見直しだろう。答えのない時代に生き残るには創造力が求められ、その源泉となる文化の力を企業が再評価する機運が高まる。 4月の政策特集では「文化と経済の好循環の創出」をテーマに経済産業省が文化経済政策に取り組む意義に迫る。文化と経済政策をどう位置づけるか。初回はなぜ文化経済政策が必要かについて見ていく。 文化が経済成長のエンジンに 「クールジャパン」という言葉を聞いて何を想像するだろうか。 マンガやゲーム、アニメなどをイメージする人が大半かもしれないが、和食や着物を思い浮かべる人もいるだろう。 クールジャパンが広まるきっか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く