ミッド・リアエンジンの最新2シーター・ベルリネッタ、296 GTBがついに発表された。モデル名の「296 GTB」は、フェラーリの伝統に則り、総排気量(2992cc)+気筒数に、グラン・ツーリスモ・ベルリネッタの頭文字であるGTBが組み合わされたものだ。 注目すべきはエンジン。おなじみの8気筒および12気筒のフェラーリ・パワーユニットとは異なる新たなエンジンタイプ、バンク角120°の新V6エンジンが採用されたのだ。エンジン単体での出力は663cv、これに電気モーターによって122kW(167cv)が上乗せされ、総出力は830cvとなっている。これは後輪駆動スポーツカーのクラストップに位置するものだ。 296 GTBのV6には、開発中に「ピッコロV12(ミニV12)」という愛称が付いたという。バンク角120°のアーキテクチャーによって点火順序を左右対称にでき、等長のチューンド・エグゾースト・