本編のみならず、予告編が公開された時点から既に巷の艦船特定班クラスタの間で話題になっている映画「ゴジラ -1.0」だが、そういう熱気とは全く関係なく、超私的な好奇心に従って、終戦直後における日本海軍の状況とその後の経緯についてまとめてみた。 艦船特定班クラスタを騒然とさせた予告編の1シーン どんなフネが残っていたのか 1945年の終戦直後における日本海軍の残存勢力は、空母、戦艦、重巡、軽巡といった大型艦船においては、以下のごく少数に過ぎなかった。 航空母艦:鳳翔、葛城、龍鳳、隼鷹 戦艦:長門 重巡:妙高、高雄 軽巡:酒匂、鹿島、北上 以上の他にも、かろうじて船体が海面の上にあってその姿が視認できる大型艦船として戦艦「伊勢」「日向」「榛名」、重巡「青葉」「利根」、軽巡「大淀」があったが、これらは終戦直前の7月末に米艦載機による呉軍港の大空襲によって大きな被害を受け、姿が水面上に見えているもの
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