ボーイング傘下のオーロラ・フライト・サイエンスは、米国防総省・国防高等研究計画局(DARPA)と米特殊作戦司令部の共同プロジェクト「SPRINT(Speed and Runway Independent Technologies)X-Plane」の実証フェーズ1に選定された。音速に近い巡航速度と垂直離着陸(VTOL)を両立する混合翼を採用した技術実証機の設計を始める。2027年ごろまでの初飛行を計画している。 オーロラは、高揚力・低抗力のファン・イン・ウイング(FIW)実証機を設計。エンジンが組み込まれ、適度な掃引力を持つ混合翼の胴体と、機械式駆動装置を介してエンジンに連結された組み込み揚力ファンで構成される垂直飛行設計を統合したもので、巡航速度450ノット(時速約833キロ)以上と垂直離着陸の両立を目指す。 開発はオーロラとボーイングの合同チームが担当。2007年に初飛行したボーイングの