印刷 このまま株価の1ドル割れが続けば上場廃止になりますよ――。米映像機器大手イーストマン・コダックは3日、こんな警告をニューヨーク証券取引所から受けたと発表した。創業130年の写真フィルムの名門だが、デジタル化の波に乗り遅れ、経営破綻(はたん)の崖っぷちに立っている。 直近30日間の株価の平均が1ドルを下回ったことが、同証取の基準に触れたという。今後6カ月の間に、安定的に1ドルを回復することができなければ上場廃止になる。コダック株は経営不安説が強まった12月上旬に1ドルを割り、今月3日の終値は0.65ドルだった。 1880年代の創業。写真フィルムで米国を中心に圧倒的なシェアをもっていたが、第2次世界大戦後は富士フイルムと競合。コダックの技術者が1970年代に開発したデジタルカメラが普及するにつれ、事業転換の遅れがたたり、業績が低迷した。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連