タレントを育成する吉本総合芸能学院(NSC)の生徒だった大阪府内の男性(24)と両親が、テレビ番組のリハーサル中に熱中症になり、後遺症を負ったとして、吉本興業子会社でNSCを運営する「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」と、番組を制作した毎日放送(MBS)に計約2億6千万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。 1日開かれた第1回口頭弁論で、2社は請求棄却を求めた。 訴状によると、男性はNSC在籍中の2008年7月25日、大阪城運動公園でMBS主催の「番組対抗駅伝リハーサル」に試走者として参加。午後5時ごろ、830メートルを走り、さらに約30分後に900メートルほど走った地点で立ち止まった。脱水症状や過呼吸が収まらず救急搬送され治療を受けたが、高次脳機能障害や手足のまひが残った。 原告側は、最高気温が36度の猛暑日だったと指摘し「MBSは長距離を複数回走るなど、負荷の高いリハーサ