茨城県の霞ケ浦湖畔に残る鹿島海軍航空隊跡地(美浦村)が「大山湖畔公園」に再生され、一般の人が出入りできるようになった。園内には、旧日本海軍の戦争遺構が点在する。村は遺構を取り壊す方針だったが、映画製作を支援するフィルムコミッション「プロジェクト茨城」(笠間市)の働き掛けで保存へとかじを切った。金沢大介代表(52)は「戦争遺構を残すべきだと思いますか」と問いかける。(青木孝行) 美浦村によると、鹿島海軍航空隊は一九三八年、水上機の練習航空隊として発足した。終戦後、跡地は東京医科歯科大霞ケ浦分院などに使われた。九七年に閉院してからは二十年近く廃虚の状態になり、村が二〇一六年までに敷地七・六ヘクタールと建物を国から取得した。敷地の南側三・三ヘクタールに村営の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を整備した。 北側の四・三ヘクタールには、フットサル場などを建設し、敷地に残る航空隊の旧本部庁舎やボイラー