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  • 「男性記者」から尼僧に 無理解と闘った半生 安心できる寺目指し | 毎日新聞

    性的指向や性自認に苦しむ人たちのことを、私たちはどれだけ分かっているだろうか。社会の理解が進んでいないために差別や偏見にさらされる。好奇のまなざしを向けられ、誰にも相談できずに孤立する。周囲からいじめや嫌がらせを受けて思い詰め、自殺へと向かってしまう人もいる現実を。 そんな人たちに寄り添い、安心してもらえる場にしたい。2018年に大阪府守口市に生まれた性善寺(しょうぜんじ)。住職の柴谷宗叔(そうしゅく)さん(67)は「LGBTなど性的少数者が集える寺」を目指している。 「男性記者」から「尼僧」に きっかけは阪神大震災 自身も、幼少期から心と体の性が一致しない性同一性障害に苦しんだ。戸籍上は男性だったが、女性を自認。親にも隠して生きてきた。気持ちが大きく変わったのは、17日に発生から27年が経過した阪神大震災がきっかけだった。 当時は新聞記者の仕事をし、神戸市で1人暮らし。たまたま大阪の実家

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  • 信長の側室が眠る愛知・久昌寺 老朽化で取り壊し 1月に講演会 | 毎日新聞

    生駒家の菩提寺で信長の側室、吉乃の墓がある久昌寺=愛知県江南市田代町で2021年8月27日、川瀬慎一朗撮影 取り壊し方針が明らかになっている、戦国武将・織田信長の側室、吉乃(きつの)の墓がある久昌寺(きゅうしょうじ)(愛知県江南市田代町)について、同寺が菩提(ぼだい)寺の19代生駒家当主、生駒英夫さんが2022年1月23日、同市民文化会館で「久昌寺の真実」と題して講演する。参加無料。12月12日、先着60人に同会館窓口で参加整理券を配布する。 吉乃は「信長最愛の女性」とされ、地元有力者だった生駒家4代家長の妹。市史によると、寺は1384年創立された(現存する堂は1925年の建築)。吉乃は生駒家の屋敷で暮らしていた時に信長と出会い、側室となり、長男信忠、次男信雄、後に徳川家康の長男信康のとなった徳姫をもうけたとされる。

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  • 「昆虫葬」が静かなブーム 都心のマンション住民増加も一因に | 毎日新聞

    昆虫葬をした兵庫県西宮市の自営業、福井貴行さん(45)は語る。小学2年の長女が約3カ月間、育てていた雌のカブトムシが9月に死んだ。屋外の公園に埋めることも考えたが、死骸に付いた病原菌が地域の生態系に悪影響を及ぼすことを懸念した。可燃ごみとして捨てるか悩んでいた際、インターネットで知った昆虫葬に申し込んだ。「カブトムシが死んで娘も悲しんでいたが、死骸も丁寧に扱ってくれたので、安心した様子だった」と話す。 2019年から昆虫葬のサービスを提供している「愛ペットグループ」では、19年は申込件数が10件ほどだったが、20年は約40件に増加。21年は10月末時点で約100件と年々増えている。昆虫のほとんどはカブトムシかクワガタで、幼児や小学生が育てたものだという。 昆虫葬の流れはこうだ。利用者は死んだ昆虫を持ち込むか、乾燥剤やクッション材が入った専用キットで郵送する。昆虫はその後、兵庫県尼崎市にある

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  • 香川県庁舎が国重要文化財に モダニズム建築、丹下健三氏の代表作 | 毎日新聞

    県庁東館は1階部分が壁のない「ピロティ」となっている=香川県高松市番町4で2021年9月7日午後2時19分、西紗保美撮影 国の文化審議会は19日、香川県庁舎旧館・東館(高松市番町4)を重要文化財(建造物)に指定するよう末松信介文部科学相に答申した。世界的な建築家の丹下健三氏の代表作で、日の伝統的木造建築をコンクリート造りに取り入れたモダニズム建築による表現が高く評価された。県によると、戦後に建てられた国内の庁舎建築が重要文化財に指定されるのは今回が初めて。 県庁旧館は地上8階建て、東館は同3階建てで、いずれも鉄筋コンクリート造りで1958年に完成した。柱や梁、ひさしの配置が、「五重塔」などの木造建築様式に似ているのが特徴。1階部分は県民が自由に出入りできるように壁のない「ピロティ」やロビーの構造となっており、文化庁から「民主主義の精神を体現した戦後の庁舎建築の典型として、歴史的価値

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  • 収入減の徳川美術館 「石田三成」が助太刀、2日でCF目標超え | 毎日新聞

  • 隠元禅師像、福建省万福寺に里帰り案 日中正常化50年の2022年 | 毎日新聞

    中国交正常化から50年となる2022年に合わせ、中国から江戸時代の日に明代の多様な文物を伝えた黄檗山万福寺(おうばくさんまんぷくじ)(京都府宇治市)の隠元(いんげん)禅師(1592~1673年)の木像を、出身地である中国福建省の黄檗山万福寺に一時「里帰り」させる案が浮上している。日中関係は冷え込んでいるが、実現すれば前向きな動きの一つとなりそうだ。 隠元は、禅宗の一派である臨済宗を代表する著名な僧だった。福建省福清市の黄檗山万福寺の住職を長く務めた後、1654年に来日。その際に豆やスイカ、煎茶など多くの文物を日に持ち込み「インゲン豆」にその名を残している。その後、京都に故郷の寺と同名の寺院を創建。禅宗の一派である黄檗宗を広め、日で死去した。

    隠元禅師像、福建省万福寺に里帰り案 日中正常化50年の2022年 | 毎日新聞
  • 「貴重な宝が一夜で…」 江戸川乱歩館、火事で未整理資料など焼失 | 毎日新聞

    24日午後11時45分ごろ、三重県鳥羽市鳥羽で火事があり、3階建てビルと周辺の木造家屋計7棟が焼失、1人の遺体が見つかった。 ◇ 「鳥羽市の貴重な宝物が一夜で消えてしまった」 真っ黒に焼け落ちた「江戸川乱歩館~鳥羽みなとまち文学館」を前に、同市文化財専門員の野村史隆さん(73)は、こう言って立ちすくんだ。同館は、探偵小説の先駆者、乱歩(1894~1965年)と親しく交流した岩田準一(1900~45年)の自宅と書斎、蔵、展示館の4施設からなり、自宅と書斎が全焼した。未整理の資料がたくさんあったといい、野村さんは「調査にかかろうとした矢先の火災。残念だ」と肩を落とした。 江戸川乱歩館は2002年、木造2階建ての岩田の自宅を改装してオープンした。岩田は伊勢志摩の習俗や男色に関する研究に没頭し、「志摩の海女」「朝男色考・男色文献書志」などを出版する一方、乱歩のほか、博物学者の南方熊楠、詩人の竹久

    「貴重な宝が一夜で…」 江戸川乱歩館、火事で未整理資料など焼失 | 毎日新聞
  • 線路も道路も走る車、DMVが訓練中 三セク・阿佐海岸鉄道 赤字経営打破へ“世界初”運行に挑戦 海陽 /徳島 | 毎日新聞

    線路の上を滑らかに走ってきた鮮やかな赤色の車体が静かに止まった。8月5日朝、海陽町の宍喰駅に、道路と線路の両方を走るデュアル・モード・ビークル(DMV)が姿を現した。【共同通信論説委員 高山一郎】 前部のタイヤ車輪を引き上げ、代わりに下ろした前後4輪の金属製車輪が線路をとらえる「鉄道モード」だ。だが、金属製車輪は自らは回っていない。専ら脱線防止のためで、動力源はエンジンで回す後部のタイヤ車輪だ。これが線路に働きかけ、車体を推進している。ハンドルは固定、運転手は自動車と同じように足でアクセルとブレーキを操作する。

    線路も道路も走る車、DMVが訓練中 三セク・阿佐海岸鉄道 赤字経営打破へ“世界初”運行に挑戦 海陽 /徳島 | 毎日新聞
  • マンホール、広告にどうぞ 愛知・豊橋市上下水道局が募集 | 毎日新聞

    愛知県豊橋市上下水道局は、市内の下水道のマンホール7カ所を企業や団体の広告のため提供する。下水道事業のPRや財源確保が目的。設置場所は、多くの市民の目に触れやすい豊橋駅付近の歩道を予定している。 マンホールの蓋(ふた)の中央にある半径25センチのステンレス製プレートに広告のデザインを印刷したシート…

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  • 無人駅の車いす利用者の乗降、運転士らが介助へ 国交省が素案 | 毎日新聞

    国土交通省は24日、無人駅で障害者がスムーズに乗降できるようにするバリアフリー対策素案をまとめた。車いす利用者の乗降を手助けする係員をあらかじめ配置できない場合、運転士や車掌が列車から降りて介助することなどが柱。年度内に具体的な指針を定める。 運転士らによる介助は、列車の遅延などへの懸念から導入が…

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  • 「極めて遺憾」大村知事が抗議 愛知で開催の「密状態」野外フェス | 毎日新聞

    野外音楽イベントの主催者に抗議する意向を示した愛知県の大村秀章知事=愛知県庁で2021年8月30日午前10時38分、高井瞳撮影 愛知県国際展示場(常滑市)の野外会場で29日に音楽イベント「NAMIMONOGATARI(波物語)2021」が開催され、酒類が提供されたり、マスクを外した観衆が密集したりするなど新型コロナウイルスの感染防止対策が順守されていなかった。愛知県の大村秀章知事は30日の記者会見で「このフェスはもうこれで…

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  • 信長「最愛の女性」菩提寺取り壊しへ 630年以上の歴史に幕 | 毎日新聞

    戦国武将・織田信長の最愛の女性で、信長との間に後の岐阜城主となる信忠らをもうけたとされる側室、吉乃(きつの)の墓がある久昌寺(きゅうしょうじ)(愛知県江南市田代町)が近く取り壊されることが分かった。老朽化に伴い維持管理が難しくなったためで、跡地は市に売却され、公園として整備される見込み。市民や歴史ファンらからは「貴重な歴史遺産を残してほしかった」と惜しむ声が上がるが、630年以上とされる歴史に幕を下ろすことになる。【川瀬慎一朗】 「江南市史」などによると、吉乃は地元有力者だった生駒氏の娘。寺は1384年創立で生駒家の菩提(ぼだい)寺にあたる。吉乃は生駒家の屋敷で暮らしていた時に信長と出会い側室となった。長男信忠、次男信雄、後に徳川家康の長男信康のとなった徳姫をもうけたとされる。信長は正室、濃姫との間に子どもがおらず、吉乃は織田家の中で存在感があったとみられる。若くして亡くなったとされ、冷

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  • 旧遊郭は「遺産」 地域の歴史知って 「鬼滅」ヒントに見学会 西成 | 毎日新聞

    「鯛よし百番」の店内で、日光東照宮の陽明門を模した装飾を説明する杉浦正彦さん。撮影時だけマスクを外した=大阪市西成区で2021年7月29日午後4時28分、郡悠介撮影 大阪市西成区の歓楽街・飛田新地で、旧遊郭の面影を残す「遺産」に夏休み中の地元の小学生や保護者を招き、地域の歴史を伝えるイベントが開かれる。舞台は、絢爛(けんらん)豪華な内装で今なお残る老舗料亭「鯛(たい)よし百番」。老朽化が進む建物の保存活動に取り組むメンバーらが、あの大ヒットアニメのテレビ放映化をヒントに企画した。 「飛田遊郭」は日最大級の花街として知られ、その一角にあった木造2階建ての建物は大正末期ごろに建てられた。赤いじゅうたんが出迎える玄関近くの応接間は、日光東照宮(栃木県日光市)の国宝「陽明門」を模し、唐獅子(からじし)の彫り物が金色に輝く。内壁や天井など至る所に天女や竜が描かれ、きらびやかな装飾が目を引く。

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  • 八丁味噌、名乗れない? 岡崎の老舗2社、GI制度対象外へ 「伝統衰退」関係者ら危機感 /愛知 | 毎日新聞

    岡崎市発祥の豆みそ「八丁味噌(みそ)」。同市で江戸時代から続く老舗2社が、伝統的な農産物や品を保護する地理的表示(GI)保護制度から外れ、今後堂々と八丁味噌を商品名に表示できなくなる恐れが出てきた。自治体や有識者が解決策を模索するも道筋は見えず、関係者は「伝統製品を守るはずのGI制度が、衰退を助長しかねない」と危機感を抱く。 2社で構成する「八丁味噌協同組合」の担当者は「国内の先使用権は2026年まで。これからどんな表示をすればいいのか」と心配そうに話す。GI登録産品との混同を防ぐよう表示すれば認められる可能性もあるが、先行きは不透明だ。

    八丁味噌、名乗れない? 岡崎の老舗2社、GI制度対象外へ 「伝統衰退」関係者ら危機感 /愛知 | 毎日新聞
  • 「行政は暴力に屈するな」 表現の不自由展開催準備 地裁決定受け | 毎日新聞

    中止になった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」に展示されていた「平和の少女像」=名古屋市東区の愛知芸術文化センターで2019年7月、大西岳彦撮影 「開催に道を開く決定だ」。企画展「表現の不自由展かんさい」の会場に予定されていた大阪府立施設の利用承認が取り消された問題で、会場の利用を認めた9日の大阪地裁決定。名古屋市で同様の展示会が中止に追い込まれたばかりで、大阪の実行委員会側は「表現の自由を守るため、行政は暴力に屈してはならない」と訴えた。予定通り16日からの開催に向けて準備を進めていくという。 実行委側の代理人弁護士は決定後、大阪市内で記者会見。「表現の自由を正面からとらえて判断したことを高く評価したい」と述べ、主張を認めた決定を歓迎した。

    「行政は暴力に屈するな」 表現の不自由展開催準備 地裁決定受け | 毎日新聞
  • 「法的措置も検討」表現の不自由展実行委 大阪会場許可取り消し | 毎日新聞

    「表現の不自由展かんさい」の開催が予定されていたエル・おおさか=大阪市中央区で2021年6月25日、藤井達也撮影 大阪市で7月に開催される予定だった企画展「表現の不自由展かんさい」について、会場となる大阪府立施設の指定管理者が使用許可を25日付で取り消したことが判明した。開催が明らかになった6月中旬以降、施設への抗議活動が相次ぎ、利用者の安全が保証できないと判断したという。府は指定管理者から事前に相談を受け、許可取り消しを容認した。 「表現の不自由展かんさい」は7月16~18日、大阪市中央区の大阪府立労働センター(エル・おおさか)で開催される予定だった。愛知県で2019年にあった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で開かれた企画展「表現の不自由展・その後」の作品の一部を展示する予定で、有志による実行委員会が準備を進めていた。

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  • 「デモやったら辞めさせる」 在日ミャンマー人に実習先が心ない圧力 | 毎日新聞

    ミャンマー国軍の軍政に反発する街頭デモやビラ配りが繰り返されてきた福岡市でも、在日ミャンマー人たちが、デモに対する批判に胸を痛めている。 デモへの参加を呼びかけていた同市博多区のミャンマー料理店の従業員、トン・アウン・チョさん(28)にも、参加希望の技能実習生から「(実習先の会社に)『デモをやっているのを見たら辞めさせる』と警告された」と相談があった。知人の実習先からは直接電話で「なんでデモをしているのか」と問い詰められることもあったと…

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  • 「爆発的に襲来、医療の限界超えた」 大阪の看護師が見た第4波 | 毎日新聞

    新型コロナウイルスの第4波で、大阪は全国的に見ても最悪の感染状況となった。新規感染者数は徐々に減少しているが、英国株より感染力が強いとみられるインド株による感染も府内で確認され、予断を許さない状況だ。大阪市内のコロナ患者受け入れ病院で患者と向き合ってきた看護師に現場の状況を聞くと、「疲れ果ててとっくに限界を超えた。不十分な受け入れ態勢の中で多くの方が亡くなっていく状況を目の当たりにし、初めて看護師になった事を悔やんだ。府市は、ずれたコロナ対策とずさんな保健医療体制をしいた責任を免れない。コロナ対策を自治体に丸投げした政府も悪い」と吐露した。【田畠広景】 30代の女性看護師が働く病院には約20床のコロナ病床があり、女性は救急外来や発熱外来で働いてきた。「3月初めから静かに増え、4月上旬になると爆発的に襲来した感覚だった」。3月末には約15床が使われるようになり、4月中旬にほぼ全床が埋まった。

    「爆発的に襲来、医療の限界超えた」 大阪の看護師が見た第4波 | 毎日新聞
  • 国内最古の跨線橋、5日に110年の歴史に幕 愛知・JR半田駅 | 毎日新聞

    5日を最後に110年の歴史に幕を下ろすJR武豊線半田駅の跨線橋=愛知県半田市で2021年6月3日、黒尾透撮影 愛知県半田市のJR武豊線半田駅にある、駅舎とホームをつなぐ跨線橋(こせんきょう)が5日、高架化事業に伴い110年を超える歴史に幕を下ろす。JR東海によると、建造時から移動せずに使われているものとしては国内最古の跨線橋で、市はJR側から譲り受け、保存を検討している。 JR武豊線では、踏切渋滞解消などのため半田駅を中心に2・6キロの区間を高架にする事業が進んでいる。6日の始発列車から仮駅舎での営業が始ま…

    国内最古の跨線橋、5日に110年の歴史に幕 愛知・JR半田駅 | 毎日新聞
  • 三菱スペースジェット「再開は市場を見て」の苦しさ | MRJが世界を飛ぶ日 | 平野純一 | 毎日新聞「経済プレミア」

    国産初のジェット旅客機を目指す三菱航空機の「スペースジェット」は、新型コロナウイルスで航空業界が大打撃を受けたことで、開発を一時中断している。今後の事業の継続性について、親会社・三菱重工業の泉沢清次社長は5月10日、同社の21年3月期決算の記者会見で「事業環境と市場性などを複合的に見てやっていく。市場環境は非常に厳しいので、よく見極めながら進めていく」と苦しい胸の内を明らかにした。 航空需要はコロナ前の半分以下 航空業界は依然として厳しい環境にある。国際航空運送協会(IATA)が4月に発表した2021年の世界の航空需要予測は、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年に比べて43%の水準にとどまるとした。昨年12月時点では51%としていたが、各国政府の新型コロナに対する慎重な姿勢やワクチン接種の遅れなどから下方修正した。 ボーイングの21年1~3月期決算は、最終(当期)利益が5億6100万ドル

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