北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズ・ワン)」が沈没した事故は23日で発生から1カ月。これまでに14人の死亡が確認された一方、12人が今も行方不明となっている。第1管区海上保安本部(小樽)はロシアと調整した上で、北方領土・国後島周辺に範囲を広げ、捜索を続行。水深約120メートルの海底で発見された船体は、21日から引き揚げに向けた作業が始まっており、間もなく海上に姿を見せることになる。 乗客は、世界遺産として知られる知床の自然を、海から存分に楽しむはずだった。 事故が起きた4月23日は、知床半島一帯に波浪注意報が出ており、地元の漁船は出漁を見合わせていた。運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)によると、同日朝、豊田徳幸(のりゆき)船長(54)=行方不明=から「海が荒れる可能性はあるが大丈夫」などと報告があり、状況に応じて途中で引き返す「条件付き運航」を決断したという。 午前1
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