タグ

香港とイギリスに関するkanoetatsuのブックマーク (10)

  • 【ロンドンの甃】幸せでなかった時間

    英メディアが1月下旬、ロンドン南西部に住む27歳の香港人女性が昨年11月に自殺したと報じた。数カ月前に香港から単身で渡英したばかりだった。 女性はインフレの影響で高騰する物価や家賃に悩んでいたという。収入に不安があり、節約のため毎日の事を制限していた。不眠症にも苦しんだそうだ。 英国に移住した香港人の自殺は初めてではない。過去には渡英した民主活動家の女性が自ら命を絶った。香港での中国共産党の統制強化に絶望した経験から心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ移住者は少なくない。ただ、報道をみる限り、今回の自殺の要因は香港問題ではなく、英国での困窮した生活だ。 女性を担当した検視官はメディアなどに「英国で過ごした時間は明らかに彼女にとり幸せなものではなかった。残念だ」と語った。 物価高に苦しむのは英国人も同じだ。だが、英国での就労経験がないため採用を断られることもある香港人ら移民はより困難

    【ロンドンの甃】幸せでなかった時間
  • 【欧州を読む】欧州に住む香港人 就職難、中国の圧力に苦渋 帰国する例も

    ロンドン市内で香港の民主化を訴える人々=2022年6月(板東和正撮影)英国が香港国家安全維持法(国安法=2020年6月施行)への対抗措置として、香港市民の英国永住権取得に道を開く特別査証(ビザ)の申請受け付けを開始してから来年1月末で2年となる。英メディアによると、申請開始以降、12万人以上の香港人がビザを申請した。他の欧州諸国でも香港人の移民が増えつつあるが、物価高騰や就労の壁に直面。移住後も中国共産党の監視の脅威におびえる香港人も少なくない。香港に残した家族のために危険を冒して一時帰国を迫られる例も散見される。 苦しい生活「(英国での)ロックダウン(都市封鎖)も、高インフレも全く予想していなかった…」

    【欧州を読む】欧州に住む香港人 就職難、中国の圧力に苦渋 帰国する例も
  • 【ロンドンの甃】消えたガールフレンド

    先週末、ロンドンに住む香港人の友人宅に招待された。2020年に英国に移住したその男性は民主活動家で、何度か取材したことはあるが、自宅を訪れたのは初めてだった。 彼はいつもと変わらない笑顔で迎えてくれたが、すぐに「異変」に気づいた。彼と同棲(どうせい)していた香港人のガールフレンドが見当たらないのだ。しばらくして他の香港人の友人も自宅に集まり、夕を作ったり、オンラインゲームを楽しんだりした。彼はその間、ガールフレンドが自宅にいない理由を語らなかった。 その後の夕中。彼はビールを飲みながら、ようやく真相を話し始めた。「彼女は香港に帰ったんだ。香港に残したお父さんが重病になったと連絡があって…」。彼の表情から笑顔が消え、涙がこぼれ落ちた。 彼女も民主活動家で香港に戻れば、香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕される恐れもある。家族の看病のため危険を顧みずに帰国を決めた彼女を引き止められな

    【ロンドンの甃】消えたガールフレンド
  • 【主張】在英公館での暴行 傍若無人な中国に呆れる

    大使館や総領事館などの在外公館は国家間の信頼関係に基づき設置されている。その信頼を根底から覆す暴挙である。 英中部マンチェスターの中国総領事館前で、香港民主化を訴えるデモに参加していた男性が、館員とみられる関係者に敷地内に引きずり込まれて暴行を受けた。 言論を暴力で封殺する行為であり、断じて許せない。中国国内のみならず、海外においても気に入らない言動には法や人権を無視して傍若無人に振る舞う。そんな強権体質の発露に呆(あき)れる。 中国は自らの非を認めて即刻謝罪し、関係者を厳正に処分すべきだ。英警察の調べにも全面的に協力して当然である。 英政府が揺るがず中国の責任を追及するよう期待したい。日などでも中国側が起こし得ることとして警戒を強めるべきである。 英メディアによると、中国共産党大会開幕日の16日、香港の自由を訴えるデモのため30~40人が同総領事館前に集まった。直後に総領事館から男らが

    【主張】在英公館での暴行 傍若無人な中国に呆れる
  • 【ロンドンの甃】保証されない安全

    「最近、誰かに尾行されているみたいなんだ」 先月、ロンドン在住の香港人男性が通信アプリでそう打ち明けてきた。男性とは取材で知り合ったが、今は友人関係でもあり、通信アプリや電話で毎日のように連絡をとりあっている。週末に一緒に事をすることも少なくない。 男性は先月、レストランや駅などで毎日のように尾行の被害に遭い、尾行者とみられる男の写真などを通信アプリで私に送ってくれた。自宅のマンションの窓にカメラを搭載したとみられるドローンが飛んできたこともあったという。 男性は在香港英国総領事館の元職員で、2019年8月に中国土出張時に拘束され、英政府の民主化デモ関与の自白を強要された。香港国家安全維持法(国安法)違反の容疑でも指名手配されている。英国への政治亡命が認められてからも、尾行などの嫌がらせを受けてきた。 しかし、連日繰り返される尾行は経験がなかったそうで、「中国による監視が強まったのかも

    【ロンドンの甃】保証されない安全
  • 英国に潜む中国共産党 警戒強める民主化活動家

    中国の国旗【ロンドン=板東和正】香港の民主活動家や英メディアが、英国に移住した香港人を支援する英国内の2つの団体について中国共産党との関係を懸念している。中国共産党が2団体を通して英国に逃れた香港人を監視しようとしているとの見方も出始めた。2団体は英政府から助成金を得て活動しており、英人権団体などが政府に徹底した調査を要求している。 英紙タイムズによると、問題の2団体は、英中部バーミンガムを拠点に活動する「中国コミュニティーセンター・バーミンガム(CCC-B)」と南部サウサンプトンで活動する「サウサンプトン中国人協会(CAS)」。 2団体の公式ホームページなどの情報では、CCC-Bは中国人のボランティア団体によって1977年に設立された。英国に移住した中国人を支援してきたが、近年は香港人の移住者に生活情報などを提供する活動にも従事。今年、移住した香港人の英国での生活を支援する活動の助成金と

    英国に潜む中国共産党 警戒強める民主化活動家
  • 苦悩する英移住の香港人 受け入れ政策開始1年

    香港移住者のイベントで参加者の話を聞くサイモン・チェン氏(中央)=1月30日、英南部オックスフォード(板東和正撮影)英国が香港国家安全維持法(国安法=2020年6月施行)への対抗措置として、香港市民の英国永住権取得に道を開く特別査証(ビザ)の申請受け付けを開始してから1月31日で1年が経過した。英政府などによると、中国共産党政権による統制強化に失望した香港市民8万8000人以上がビザを申請し、英国で新たな生活を始めた。だが、移住者の中には、香港に親族を残して渡英し、故郷を捨てたことに伴う心の傷を負う人も少なくない。(ロンドン 板東和正) 「私の大切な人はまだ香港で生活している。当に心配だ…」 20年9月に香港からロンドンに移住し、昨年4月に特別ビザを取得したアラゴン・ホーさん(37)はこう打ち明ける。

    苦悩する英移住の香港人 受け入れ政策開始1年
  • 香港立法会選「偽装選挙は茶番劇」 英市民団体

    【ロンドン=板東和正】英国を拠点とする人権団体「香港ウオッチ」は19日、声明を発表し、民主派を排除する新選挙制度について「この偽の選挙は茶番劇だ」と非難。「(今回の選挙は)民主的な投票ではなく、何の正当性もないプロパガンダだ」との見解を示した。 香港国家安全維持法(国安法)違反の容疑で指名手配されている英国在住の香港民主活動家、サイモン・チェン氏は20日、産経新聞の取材に、香港立法会選について「香港の歴史の中で民主化が後退したという悲しい事実だ」と指摘。「この選挙が民主主義や自由の原則を掲げているとは到底思えない」と強調した。 香港民主化運動の指導者の一人で英国に亡命した羅冠聡(ネイサン・ロー)氏も18日、自身のツイッターで「われわれは(香港政府が)民主主義を再定義することに手を貸すつもりはない」と香港立法会選を暗に批判した。同選挙をめぐり、羅氏は今月初旬、ロイター通信の取材に対し「(選挙

    香港立法会選「偽装選挙は茶番劇」 英市民団体
  • 米英など5カ国 香港議会選に懸念「民主主義を侵食」

    【ロンドン=板東和正】米国と英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国の外相は20日、香港立法会(議会)選の結果を受け、香港の選挙制度が「民主主義的な要素を侵している」として、「重大な懸念」を表明する共同声明を発表した。 声明は、香港の新選挙制度が「意味ある政治的反対派を排除した」と強調した上で、「香港の権利と自由、高度な自治を損なう行為は、香港の成功を願うわれわれの共通の願いを脅かしている」と非難した。 平和的に多様な意見を交わす機会を守ることは「香港の安定と繁栄を確保するための最も効果的な方法だ」とした上で、中国に対し、香港に高度な自治を約束した1984年の中英共同宣言で認めた香港の人々の権利や基的自由を尊重するよう強く要求した。

    米英など5カ国 香港議会選に懸念「民主主義を侵食」
  • 【特派員発】英国・ロンドン 英国に移住した香港市民の苦悩 板東和正

    中国共産党政権が統制を強化する香港の現状に絶望した香港市民が英国への移住を進めている。英国での新たな生活は香港で奪われた自由を取り戻す「希望の光」に見えたが、移住者の多くが仕事に就けず、貧困や故郷を捨てた心の傷に苦しんでいるのが現実だ。共産党を支持する在英中国人が移住者を脅迫する事例も報告されており、香港市民は英国の地でも中国の圧力に脅かされている。 ◇ 亡命承認まで働けず 1日1

    【特派員発】英国・ロンドン 英国に移住した香港市民の苦悩 板東和正
  • 1