ソウルでの討論会に先立ち写真に納まる韓国大統領選の4候補。(右から)中道野党「国民の党」の安哲秀氏、最大野党「国民の力」の尹錫悦氏、与党「共に民主党」の李在明氏、革新系野党「正義党」の沈相奵氏=3日(聯合=共同) 【ソウル=桜井紀雄】来月9日の韓国大統領選に向けて各候補の選挙運動が正式スタートした15日に、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)陣営で2人が死亡した事故が波紋を広げている。目立つことを優先した安全軽視の中で起きた人災との声も上がっている。与党と最大野党の候補が接戦を演じているだけに、安氏が野党候補一本化に動くのかも依然、注目されている。 中部、天安(チョナン)市の遊説用バスの中で15日、運転手と陣営幹部が意識を失っているのが見つかり、死亡が確認された。バスの側面に設置した大型スクリーンの電源として自家発電機を使っていたが、密閉空間だったために一酸化炭素中毒が起きたと