現役共産党員のジャーナリスト、松竹伸幸氏(68)の〝直言〟が注目を集めている。先月、『シン・日本共産党宣言』(文春新書)を出版し、記者会見で「党首公選制」導入を訴えると党内外に衝撃が広がった。共産党の志位和夫委員長は、22年以上もトップに君臨している。自民党でいうと、森喜朗総裁(元首相)時代からだ。松竹氏の提言に対し、党の機関紙「しんぶん赤旗」が糾弾し、処分を求める声もあるという。一体何が起こっているのか。松竹氏が、夕刊フジの取材に激白した。 (報道部・中村昌史) 志位委員長「共産党の存在意義を信じ、愛着があるからこその直言、問題提起だ。言論は一貫している」 松竹氏は自身の思いをこう語った。 1955年、長崎県生まれ。貧困家庭に育ち、親に恩返しするため進学した一橋大学で、社会主義に出合った。「74年に共産党に入党し、今も党費を納め、支部会議に欠かさず出席している。真摯(しんし)に生きてきた