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2023年6月28日のブックマーク (10件)

  • 【西論プラス】コロナ禍で劇場は「不要不急」だったのか 大阪文化部次長・渡部圭介

    令和2年4月に初めて緊急事態宣言が出たことを受け、休場した「なんばグランド花月」。お笑いの殿堂から、人々の笑い声が消えた=令和2年4月11日、大阪市中央区(渡辺恭晃撮影)5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが2類相当から5類になった。マスクをしている人も徐々に減る中で、コロナ禍が始まった頃の忘れてはいけない記憶が、こぼれ落ちていきそうな感覚を抱いている。 思い返せば感染拡大が始まった3年前の春以降、各地の劇場は休館と再開の繰り返しを余儀なくされた。不要不急という言葉を前に、音楽や演劇、伝統芸能、お笑い、落語などが上演機会を失う姿を数多く目の当たりにした。感染拡大を防ぐため必要な措置だったとは思う。 しかし、そもそも劇場は不要不急の存在なのか-。街の情景が以前の姿に戻りつつある今、改めて取材で掬(すく)った劇場に生きる人々の言葉を顧みながら、その問いへの答えを見つけてみようと思う。

    【西論プラス】コロナ禍で劇場は「不要不急」だったのか 大阪文化部次長・渡部圭介
  • 【直言NHK】「ワープロの歴史をミスリード、番組配信やめて」元東芝技術者、天野真家さん

    初のワープロ「JW-10」でかな漢字変換を実装した天野真家さんコンピューターの「かな漢字変換」を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組「ノーナレ 変かんふうふ」(令和4年1月15日放送)を巡って、誤りを指摘する声がIT業界で後を絶たない。番組は今もインターネットで有料配信され、日のIT史についてのゆがんだ認識を広めている。何が間違っているのか。NHKの諸課題を「直言」で深堀りする連載の初回は、日初のワープロ専用機で実用レベルのかな漢字変換機能を実装した元東芝の技術者、天野真家さん(75)に話を聞く。 発明者の立場から批判「あの番組には誤りが各所にあります。指摘するので、NHKはそれを公表してほしい。そして番組の配信をやめて、お蔵入りにしてほしい」 天野さんは厳しい表情でNHKにそう求める。 「ノーナレ 変かんふうふ」の番組公式サイトには、こんな記述がある。 「私たちが、毎日のように

    【直言NHK】「ワープロの歴史をミスリード、番組配信やめて」元東芝技術者、天野真家さん
  • 【欧州を読む】電動キックボード フランス、事故続出で都市がルール作りに本腰

    ボルドーで、電動キックボードに乗る女性。歩道との区別がない広場では、低速度で走行している(三井美奈撮影)電動キックボードが7月、道路交通法の改正で日でも免許なしで乗れるようになる。新しい「都市の足」として活躍しそうだが、気になるのは安全性。事故が相次いだフランスでは、国の規則とは別に、各都市が試行錯誤しながらルール作りを進めている。 仏利用者250万人電動キックボードは新型コロナウイルス流行中、混み合う電車を使わずに移動できる手段として広がった。乗り入れ可能な自転車専用道が整備されたこともあり、フランスの利用者は250万人にのぼる。

    【欧州を読む】電動キックボード フランス、事故続出で都市がルール作りに本腰
  • 【ソロモンの頭巾】育て「木の酒」 味よし香りよしで林業振興に 長辻象平

    起源を1万3千年前にさかのぼる酒造の歴史に新たなページが加わった。 ワインのような「果実酒」でもなく、日酒やビールといった「穀物酒」でもない。身近にありながら、これまで酒に変えられなかった素材を用いた夢の酒の登場なのだ。 この素材とは、樹齢を重ねた森の木々。その木材を発酵させた「木の酒」だ。国立の森林総合研究所(茨城県つくば市)の研究陣による6年がかりの取り組みで、このほど試飲が可能になった。 杉、白樺(しらかば)、水楢(みずなら)、黒文字(くろもじ)の材木から造った4銘柄。樹種ごとに特徴ある香りと味を持っている。目を閉じれば梢(こずえ)を渡る風の音さえ聞こえてくるようだ。 香りも味も芳醇木の酒の開発はもちろん世界初の快挙。開発に関する論文は2020年に英国の王立化学会の学術誌に掲載されるなどしている。 継続していた各種の安全性試験でも問題は見つかっていない。今回、取材を通じて、試飲アン

    【ソロモンの頭巾】育て「木の酒」 味よし香りよしで林業振興に 長辻象平
  • 猿之助容疑者 華やかさの陰に孤立あったか

    【読売新聞】 人気歌舞伎役者の家族に何が起きたのか。親子で心中を図るほどの苦悩とはいかなるものだったのか。事件が歌舞伎界に与えた影響は大きい。 母親の自殺を手助けしたとして、警視庁は、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者を自殺ほう助の疑いで

    猿之助容疑者 華やかさの陰に孤立あったか
  • 米印首脳会談 対中危機感が結束を強めた

    【読売新聞】 インド太平洋地域で軍事的影響力を増大させる中国を抑止するには、米印両国の連携が不可欠である。首脳間で合意した防衛協力を基に、関係をさらに強化してもらいたい。 米ワシントンでバイデン大統領とインドのモディ首相が会談し、合

    米印首脳会談 対中危機感が結束を強めた
  • マクロン仏大統領、独自外交「多極化の核」狙う 中国などBRICSに接近

    22日、パリで開かれた首脳級会合で演説するフランスのマクロン大統領(ロイター=共同)【パリ=三井美奈】フランスのマクロン大統領が米国の対中強硬策に対抗し、独自外交を展開している。西側と距離を置くBRICS(新興5カ国)に接近。北大西洋条約機構(NATO)による東京連絡事務所設置に「待った」をかけ、中国との関係作りを模索する。米中二極化と距離を置き、多極化の核になろうとする狙いがある。 BRICS招待に期待22、23両日、パリで開かれた国際会議はマクロン外交の舞台となった。

    マクロン仏大統領、独自外交「多極化の核」狙う 中国などBRICSに接近
  • 【政界徒然草】茂木氏、夏の人事が正念場 青木氏死去で力学変化

    衆院会議に臨む岸田文雄首相と自民党の茂木敏充幹事長(奥)=6月21日午後、衆院会議場(矢島康弘撮影)自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)で、青木幹雄元官房長官が死去したことで、派内の力関係に変化が出るとの見方が広がっている。青木氏は「参院のドン」として君臨し、平成22年の引退後も派内に影響力を残してきたが、茂木氏とは距離があるとされてきた。「ポスト岸田」を狙う茂木氏にとって、今夏の内閣改造・党役員人事での処遇が焦点となる中、このタイミングでの青木氏の死去がどう影響するかも注目を集めている。 「平成研として一層の結束を図り、さらに発展させていく。青木氏のご功績を皆でしっかりと受け継いでいきたい」。 茂木氏は16日の茂木派の会合で、青木氏をしのびながらこう訴えた。

    【政界徒然草】茂木氏、夏の人事が正念場 青木氏死去で力学変化
  • 【正論】NP制度先送りは残念で不可解 日本財団会長・笹川陽平

    笹川陽平氏政府の規制改革実施計画が16日、閣議決定され、焦点の一つとなっていたナースプラクティショナー(NP)制度の創設については「導入する要望に対してさまざまな指摘があったことを適切に踏まえる」と記すにとどめ、制度創設に対する政府としての基方針は示さなかった。 「またも先送りされた」筆者は複雑かつ多様化する医療需要に効率的に対応していくためにも、医師の指示を受けずに一定の診断・治療を行うことができる日版NP制度は早期に導入されるべきだと考え、3月、欄に「看護師の新国家資格に道を拓け」の一文を投稿した。

    【正論】NP制度先送りは残念で不可解 日本財団会長・笹川陽平
  • 【主張】軍艦島の映像 NHKは歪曲正す放送を

    戦時中に長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)で強制労働させられた証拠として、韓国内で利用されてきたNHK番組の映像が、戦後に撮影されたものだと判明した。 軍艦島で朝鮮半島出身者の強制労働があったという事実はない。関係者の証言などでそれは明確なのに、韓国内ではこの史実が捻(ね)じ曲げられてきた。 戦後の撮影だったことは韓国内の主張の一端が崩れたことを意味する。不当な言いがかりを正す論拠として日韓で周知すべきだ。 番組は、昭和30年11月17日放送の「緑なき島」である。端島の人々を扱った約20分の短編映画として放送された。NHK幹部は19日の自民党会合で、坑内とされる映像の撮影に使われたフィルムは放送と同じ30年製だと説明した。 納得できないのはNHKの対応だ。来はこの事実を自らのニュースなどで知らせるべきなのに、その姿勢が一向にみえない。 NHKは既に2年前、この事実を盛り込んだ調査報告書を端

    【主張】軍艦島の映像 NHKは歪曲正す放送を