タグ

2023年9月20日のブックマーク (10件)

  • 【矢板明夫の中国的核心】習近平氏の手紙を学ぶ 加速する香港の愛国主義教育

    香港の小中学校や高校で最近、「習近平国家主席の手紙を学習する運動」という名の愛国主義キャンペーンが展開されている。中国歴史文化への理解を深め、愛国心を一層強化することが目的だ。「共産党が支配する中国は素晴らしい」という青少年に対する洗脳教育を通じて、数年前の反中デモの再来を未然に防ぐことが狙いのようだ。 6月、香港にある中高一貫の名門校、培僑高校の1年生の生徒たちが授業の一環として習近平国家主席に手紙を出したことがきっかけだった。生徒たちは手紙の中で近年、中国の経済発展と社会の安定を絶賛した上で「祖国はすでに強盛になったことを誇りに思う。私たちは引き続き、香港をさらに繁栄させていきたい」との決意を表明した。 数週間後、同校に習氏が自ら書いた返信が届いた。200字余りの短い内容で、「何千冊ものを読み、何千キロもの距離を旅して、祖国の歴史文化、現状を深く理解し、学業を積み重ね、愛国心を

    【矢板明夫の中国的核心】習近平氏の手紙を学ぶ 加速する香港の愛国主義教育
  • 【正論】熱意ある先生に出会えるように エッセイスト 動物行動学研究家・竹内久美子

    エッセイスト・動物行動学研究家 竹内久美子氏私が小中学校時代に出会い、今も尊敬しているのは中学1年のときの担任で国語のM先生だ。先生は高校時代に野球部に所属していたため、私の部活、ソフトボール部の指導教諭でもあった。 思い出深い指導と授業M先生で思い出深いのは、生徒たちが登校する際、通学路を車で見回り、「おはよう」「急がないと遅刻するぞ」と声を掛けてくれたことだ。そんな先生は他にはなく、なんだか自分がとても尊重されている気がした。

    【正論】熱意ある先生に出会えるように エッセイスト 動物行動学研究家・竹内久美子
  • 【アジアの視線】「主演、監督、脚本」はモディ印首相 G20サミットをフル活用 森浩

    インド・ニューデリーでは20カ国・地域首脳会議(G20サミット)開催を受け、いたるところにモディ首相の写真つき看板が設置された(森浩撮影)「モディ首相が誘致したんだろ。誇らしい気分だ」。10日に閉幕した20カ国・地域首脳会議(G20サミット)開催期間中、インドの首都ニューデリーに住む会社員、ハシミさん(40)はこう話した。 「誘致した」とはサミットのことだ。サミットはG20参加国が持ち回りで担当することから、誘致という言葉はやや違和感があるが、インドでの認識の一端が垣間見えた気がした。 インド政府が、今回のサミットについて、モディ氏が成し遂げた〝偉大な成果〟という物語に仕立て上げていることと関連しているだろう。外形的事実としては国際会議の議長国を務めただけだが、8月の探査船の月面着陸成功と同様、国威発揚と政権浮揚の場としてフル活用している。

    【アジアの視線】「主演、監督、脚本」はモディ印首相 G20サミットをフル活用 森浩
  • 【西論プラス】「野党第一党」と「常勝死守」 維新、公明、譲れぬ次期衆院選

    組閣後、記念撮影に臨む第2次岸田再改造内閣の閣僚ら=9月13日、首相官邸(飯田英男撮影)岸田文雄首相が第2次再改造内閣を発足させて1週間。今回の人事では、上川陽子外相ら女性5閣僚や自民党の小渕優子選挙対策委員長の起用、11人の初入閣で刷新感を演出した。ただ、主要閣僚や党役員で留任が目立ち、傍目(はため)から見てインパクトを感じたとは言い難い。 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が9月16、17両日に実施した合同世論調査によると、内閣支持率は今年1月調査以来の30%台となる38・9%に下落。内閣改造を「評価しない」が49・8%にのぼり、政権浮揚にはつながらなかった。この反応、首相は織り込み済みだったのか、目算が外れたのか。 「秋解散」はあるのか

    【西論プラス】「野党第一党」と「常勝死守」 維新、公明、譲れぬ次期衆院選
  • 【欧州を読む】欧州の芸術家に伸びる中国「検閲」の手 「多い協力者、油断できぬ」

    英国で活動する香港芸術家のラムロンさん(左)とルムリさん。夫は蘋果日報創業者の黎智英氏が何者かに口をふさがれた作品(中央)を描いた(板東和正撮影)中国共産党の言論弾圧や人権侵害をテーマに創作活動を行う欧州在住の芸術家が、妨害や脅迫に遭う事案が相次いでいる。共産党関係者がかかわっているとみられ、被害を調査した英国の非営利団体は、中国から遠く離れていても共産党の「検閲の対象となる恐れがある」と警鐘を鳴らす。各国に芸術家の安全確保を求める声も上がっている。 移住後も「不安の日々」「英国は安全ではない。(共産党に)おびえながら暮らしている」

    【欧州を読む】欧州の芸術家に伸びる中国「検閲」の手 「多い協力者、油断できぬ」
  • 消費生活相談 担い手不足では被害防げない

    【読売新聞】 詐欺まがいの悪質商法が後を絶たない。近年はインターネット上の通信販売を巡るトラブルが多発している。被害を防ぐには、消費生活相談員の確保と人材育成が不可欠だ。 消費者安全法に基づき、都道府県や市町村は消費者トラブルの相談

    消費生活相談 担い手不足では被害防げない
  • オスロ合意30年 中東和平へ新たな枠組み探れ

    【読売新聞】 イスラエルとパレスチナが和平を目指したオスロ合意から30年が過ぎたが、双方の暴力の応酬はいまだに続いている。新たな和平交渉の枠組みを探らねばならない。 オスロ合意は1993年9月、仲介したノルウェーの首都オスロでの協議

    オスロ合意30年 中東和平へ新たな枠組み探れ
  • 保護司不足 制度の先細りをいかに防ぐか

    【読売新聞】 刑務所を仮出所した人や非行少年らの更生を支援する保護司のなり手不足が深刻になっている。地域の篤志家頼みという現状を見直し、制度の先細りを防がねばならない。 保護司は、法務省の保護観察官と協力し、刑務所や少年院を出た人ら

    保護司不足 制度の先細りをいかに防ぐか
  • 【主張】「ルフィ」強殺逮捕 情報入手ルート割り出せ

    なぜ犯人は被害者の資産情報を知っているのか。自分や大切な人が巻き込まれる恐れはないか―。それが国民が感じる懸念だろう。各地で相次いだSNSの「闇バイト」絡みの強盗事件である。 警視庁は、フィリピンから強制送還された男4人が、東京都狛江市で90歳の女性が1月に襲われ死亡した事件を指示したと断定、強盗殺人容疑などで再逮捕した。 この事件を契機に、「ルフィ」などと名乗る指示役が闇バイトで募った実行犯に強盗させる事件が社会問題化した。不安を著しく増幅する凶悪犯罪である。警察は最重要案件と位置付け、解明を進めている。 指示役は比の入管施設からスマホを通じ、メッセージが自動消去される通信アプリで指示を出すなど、徹底した秘匿工作をしながら犯行に及んだ。警視庁など警察当局は押収スマホ、タブレットの暗号解読や通信記録の再現、解析、比入管施設の収容者聴取などから狛江の被害者や現場写真などを見つけ出し、他の事件

    【主張】「ルフィ」強殺逮捕 情報入手ルート割り出せ
  • 【主張】LRT開業 地方交通見直しの契機に

    路面電車として先月26日、75年ぶりに新規開業した宇都宮市のLRT(次世代型路面電車)が、まずは順調に滑り出した。 開業したのはJR宇都宮駅と同市の隣町・芳賀町にある工業団地を結ぶ14・6キロだ。 開業人気も手伝い、利用客は平日約1万2千人、週末約1万5千人と当初予測を上回った。ただ、道路の中央を電車が走るとあって車との接触事故が既に3回起きた。 双方の運転手への一層の注意喚起が必要だが、沿線ではマンション住宅地の開発が進み、新しい小学校も開校した。 開業までの道のりは平(へい)坦(たん)ではなかった。慢性的な交通渋滞解消と旧市街地活性化を目的に、路面電車の新設構想が持ち上がったのは約30年前だった。しかし、多額の費用がかかる上、「自動車の邪魔になる」など反対論も強く、市を二分する論争に発展した。近年の市長選ではLRTが最大の争点になったが市民は推進派を選択した。 佐藤栄一市長が「誰もが

    【主張】LRT開業 地方交通見直しの契機に