イエメンの標的を攻撃するため、キプロスの基地を離陸する英軍の戦闘機タイフーン。英国防省が12日、写真を提供した(ロイター=共同) 【ロンドン=黒瀬悦成、カイロ=佐藤貴生】米英両軍は現地時間12日、紅海で船舶への攻撃を繰り返すイエメンの親イラン民兵組織「フーシ派」の拠点を攻撃した。紅海ではフーシ派による船舶攻撃で国際海運に甚大な悪影響が出ており、「航行の自由」を確保する立場から報復攻撃に踏み切った。 今回の攻撃は、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘開始以降、フーシ派への初の大規模作戦となった。フーシ派はハマスに連帯を表明し、双方の戦闘に乗じる形で少なくとも27回、イスラエルなどに関連する船舶を攻撃していた。 バイデン米大統領は攻撃に関し、フーシ派の行為への「直接の反撃だ」とし、情勢次第で「さらなる(軍事的)措置もためらわない」と述べた。スナク英首相も声明で、フーシ派の抑止に向けて英