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ブックマーク / www.sankei.com (10,277)

  • 訴えられる検察の異様 夜討ち朝駆け 特別記者・井口文彦

    元心臓外科医でオウム信者だった林郁夫(77)が地下鉄サリン事件を自白した理由は、取調官の刑事に惹(ひ)かれたからだ。著書『オウムと私』に内心の描写が詳しい。 警視庁の取調官は容疑者の林を「先生」と呼んだ。「何が先生なものか」。林は反発するが、心を閉ざせなくなっていく。威圧でなく、自白を強要するでもなく、人としての琴線に触れ心を開かせようとする調べに、林は「プロだ」と感心し、医師時代を思い出す。 《気で理解しよう、真実を追求しようというプロの厳しさ、あまり物事にこだわらぬ性格、それでいてどこかに『照れ』をもっている、批判的な『白(しら)けの部分』を大切に思う男っぽいところに心惹かれました》(オウムと私)

    訴えられる検察の異様 夜討ち朝駆け 特別記者・井口文彦
  • <正論>大阪・関西万博は「若者への投資」  明星大学教授・細川昌彦

    細川昌彦氏パリ五輪も祭典の幕を下ろした。開催国フランスは自国の「誇り」を示すことを目指し、直前まで世論の無関心が懸念されていたのに反して祝祭感で盛り上がった。そうした中で、日が来年開催する大阪・関西万博はどうか。 事前の盛り上がりに欠けるとの指摘もある。しかしメディアで「建設費の高騰での費用増大」「海外パビリオンが建たない」などネガティブな論調が跋扈(ばっこ)する中ではやむを得ない。「チケットが売れない」と喧伝(けんでん)すると自己充足的予言にもなりかねない。メディアこそ機運を盛り上げるプレーヤーではないか。 もっと視野を広げて、これまであまり報じられていない視点を指摘したい。

    <正論>大阪・関西万博は「若者への投資」  明星大学教授・細川昌彦
  • 暑さに負けない韓国料理 氷入りメンやあずき氷…でもおすすめは〝激熱スープ〟 ソウルからヨボセヨ

    猛暑の韓国暮らしでの楽しみは何か? 冷麺屋は当然、列ができているが、夏限定となると「コングクス(大豆メン?)」で、筆者はもっぱらこちらをいただいている。白い豆乳のスープ中華メンが入っていて、氷も浮かしてあるので見るからに涼しそうだ。キムチをつまみながらこれをすすると暑さを忘れる。 さらに後にコーヒーの代わりにあずき(パッ)氷の「パッピンス」をべると完璧だ。かき氷は日ルーツだが、韓国では粉雪のようなかき氷とコンデンスミルクの上に大盛りのあずきが乗っている。これをエアコンが効きすぎた店でいただくと寒いくらいだ。 ただ韓国では昔から「以熱治熱(イヨルチヨル)」といって、暑さしのぎには逆に熱いモノをする方がいいという。「熱でもって熱を制する」で、韓国人は唐辛子入りの熱い鍋モノをふーふーいいながらってどっと汗をかいて「ああスカッとした!」という。 筆者は韓国の肉料理の典型は肉片の入った

    暑さに負けない韓国料理 氷入りメンやあずき氷…でもおすすめは〝激熱スープ〟 ソウルからヨボセヨ
  • 保護司の力は地域の力 風を読む 論説副委員長・長戸雅子

    「怖い気持ちがなかったといえば噓になる。でもそういう時こそ、目の前にいる人は自分と同じ権利を持った同じ人間なのだと思って接した」 関東地方に住む90代の元保護司は、殺人事件で服役後、保護観察処分となった男性と面談したときをこう振り返る。 面談は自宅で行うことがほとんどだったが、その男性はトンネル工事現場近くの寮に住んでいた。公共の交通手段がないため、自分の車で寮まで出向き、車中で面談した。 それだけに今年5月、大津市で保護司の新庄博志さんが、保護観察の対象者と面談中に自宅で殺害された事件はひとごとと思えなかった。 大津の事件以後、「保護司活動の安全」が注目された。罪を犯した人を自宅に招いて相談にのる。無償のボランティアなのにそんな重い役目を担うのか、と思った人も多いだろう。 保護司の自宅が主な面談場所となるのは、プライバシーを守れる、家庭の温かさを感じてもらえることに加え、信頼関係を築く意

    保護司の力は地域の力 風を読む 論説副委員長・長戸雅子
  • <主張>ハリス氏の演説 自らの言葉で安保を語れ 社説

    米民主党の全国大会で、ハリス副大統領が大統領候補指名の受諾演説を行った。 ハリス氏は「過去の分断を乗り越え、新しい道を進む機会だ」と述べ、中間層への手厚い支援を訴えた。共和党候補のトランプ前大統領の政治姿勢を非難し、対決色をあらわにした。 景気や移民問題など米国民が関心を寄せる内政問題や対立候補の批判が演説の中心になるのはやむを得ない。 だが、米国は最も大きな経済力と軍事力を有する国だ。ハリス氏には自身の政権で国際秩序をどのように守っていくか、見識や政策を明確に語ってほしかったが期待は外れた。 ハリス氏が、ロシアウクライナ侵略について「北大西洋条約機構(NATO)とウクライナを力強く支え続ける」と表明したのは妥当だ。 パレスチナ自治区ガザ情勢をめぐっては、イスラエルの自衛権行使を支持しつつ、「今こそ人質解放と停戦で合意するときだ」と述べた。言うは易(やす)しだが、これだけではイスラエルを

    <主張>ハリス氏の演説 自らの言葉で安保を語れ 社説
  • <正論>「佐渡の金山」遺産登録の舞台裏  麗澤大学特任教授・西岡力

    麗澤大学特任教授の西岡力氏「佐渡の金山」(新潟県)がユネスコ世界遺産に登録された。韓国も賛成した。 登録対象は手掘りの独自技術で大量の金を採掘していた江戸時代以前の施設だ。明治以降の施設は西欧の技術が導入されているため対象から外していた。ところが令和4年の申請時に韓国の文在寅政権が朝鮮人「強制労働被害の現場」だとして登録に反対した。 「強制労働」はなかった

    <正論>「佐渡の金山」遺産登録の舞台裏  麗澤大学特任教授・西岡力
  • <正論>危機的な状況の海自護衛艦部隊  金沢工業大学、虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸

    金沢工業大学、虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸氏「イージスシステム情報流出」「給油量の取り違え」など一連の不祥事対策として、平成20(2008)年に「海上自衛隊の抜的改革」が行われた。その最終報告書の「問題点の分析」には「平時からの任務が増大、多様化したことによる、護衛艦部隊等の人員不足による問題の顕在化」が指摘された。その際、報告書には残されなかったが、将官たちから「政治からの要請を何でも受けるのではなく、できないことはできないと言うべきではないか」との発言があった。今の海自護衛艦部隊は、当時の指摘がより深刻化していると言わざるを得ない。 訓練周期守ることできない海自艦艇部隊は、乗員の練度管理のため「修理期」→「訓練期」→「実動期」→「修理期」のサイクルを回している。「修理期」中、艦艇はドックに入り機器のオーバーホール、稼働中の別の護衛艦への臨時勤務の発令を含めた大規模な人事異動が行われる。

    <正論>危機的な状況の海自護衛艦部隊  金沢工業大学、虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸
  • 中国はハリス氏とトランプ氏のどちらが嫌か 戦略家の米誌論文を読み解く 湯浅博の世界読解

    硬貨を投げて勝敗を占う「コイントス」のようだと英誌はいう。両者互角の米大統領選挙戦は、11月までにほんの小さな変化でも票が動く。民主党のハリス副大統領か、共和党のトランプ前大統領なのか。 欧州の政治指導者たちは政策の予測可能な「ハリス勝利」を期待し、ウクライナ東部の占領で戦争の決着を狙うロシアのプーチン大統領は「トランプ勝利」を望む―との見方が米欧のアナリストには多い。 ところが、中国の習近平国家主席は冷ややかに推移を見ている。中国外務省の林剣報道官は、「選挙は米国の内政問題」とのタテマエから、どちらに親和性があるかが悟られないよう慎重に言葉を選ぶ。

    中国はハリス氏とトランプ氏のどちらが嫌か 戦略家の米誌論文を読み解く 湯浅博の世界読解
  • 立民代表選、野田佳彦元首相「神輿」着々と 周辺「腹は決まっている」

    野田佳彦元首相立憲民主党代表選(9月7日告示、同23日投開票)に向けて、野田佳彦元首相(67)の出馬の環境が着々と整いつつある。野田氏自身は前のめりな発信を控えてはいるものの、立候補の要請が相次ぎ、「神輿」は出来上がっていくばかりだ。表向きは「熟慮したい」と述べるにとどめる野田氏だが、周辺では出馬の決断に傾いているという観測が強まっている。 野田氏に対しては、党千葉県連の有志と、中堅・若手グループ「直諫(ちょっかん)の会」会長の重徳和彦衆院議員がそれぞれ出馬を求めている。 「われわれが野田氏に求めるものは安定感や経験。野田氏がわれわれに求めるものは刷新感や新しい政策だ」。重徳氏は22日、国会内で開いたグループの会合で要請の理由を説明した。

    立民代表選、野田佳彦元首相「神輿」着々と 周辺「腹は決まっている」
  • ハリス候補の光と影  緯度経度 古森義久

    10日、米西部ラスベガスの大学キャンパスで演説するハリス米副大統領(ロイター)米大統領選も80日に迫った。だが選挙戦の構図はこの3週間余りで一変した。民主党側がカマラ・ハリス副大統領という新候補を立て、それまで優位だった共和党のドナルド・トランプ前大統領をはね返す勢いをみせ始めたのだ。 だがハリス候補の人気上昇には疑問がつきまとう。バイデン政権下では支持率28%、史上最低の人気の副大統領とされ、民主党内でも批判の多かったハリス氏がなぜごく短期間で民主党層が団結して推す希望の星となったのか。 簡単に推測できる理由は脱バイデン、反トランプによる活力と民主党びいきの主要メディアの大キャンペーンだろう。「ハリスは喜びを生み、トランプ構想の陰気さと対照を描く」(ニューヨーク・タイムズ8月10日のニュース記事の見出し)というようなハリス礼賛の「報道」が主流なのだ。

    ハリス候補の光と影  緯度経度 古森義久
  • 韓国は独立したのか? 反日にしがみつき…過去から離れる「克己」いつになったら

    15日、韓国ソウルで開かれた光復節記念式典で演説した尹錫悦大統領(ロイター)韓国が日からの独立を記念する今年の「8・15光復節記念式典」を巡る騒ぎを横目に、さる知り合いの在韓日人ビジネスマンが「韓国はまだ独立していないのじゃないの? 今も独立運動をやっているみたい」と首をかしげていた。先進国になったというのに、いまなお昔話(歴史)をネタに親日だ、反日だといって政治的対立を繰り返しているからだ。 脱・反日と過去離れという対日友好路線で一貫している尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、8・15記念演説で日との過去には一切触れなかった。その代わりたった一言「韓国は昨年、1人当たりの国民所得で日を追い越した」と述べた。これは「もう韓国は昔の韓国ではない、過去(歴史)のことはいいではないか、自信と余裕を持とうじゃないか」という国民へのメッセージである。 その国民は毎月、何十万人も観光で日を楽し

    韓国は独立したのか? 反日にしがみつき…過去から離れる「克己」いつになったら
  • <正論>日英両文で読み解く『源氏物語』  東京大学名誉教授・平川祐弘

    平川祐弘氏佳境迎えたカルチャー教室二〇〇八年、『源氏物語』千年紀の国際フォーラムが京都で開かれた折、基調講演者として招かれた私は《『源氏物語』の翻訳者アーサー・ウェイリー》について語り、一冊の書物にまとめた。 その時から『源氏物語』を原文とウェイリーの英訳と照らし合わせて読む授業を続けている。十七年が過ぎ、いま五十四帖(じょう)中、五十一帖「浮舟」の巻が終わろうとしている。薫(かおる)大将と匂宮(におうのみや)の二人に言い寄られ、浮舟は立つ瀬が無くなり、宇治川へ入水(じゅすい)を決意する―。

    <正論>日英両文で読み解く『源氏物語』  東京大学名誉教授・平川祐弘
  • 『[新版]日本人の歴史哲学』著者の政治学者・岩田温氏 「戦没者の追悼は国民国家の礎」

    ユーチューバー・政治学者として活動する保守派の論客、岩田温さん(40)が学生時代に手掛けたデビュー作『[新版]日人の歴史哲学 なぜ彼らは立ち上がったのか』(産経新聞出版)が20年ぶりに復刊された。79回目の終戦記念日を前に、インタビューに応じた岩田さんは大東亜戦争で祖国の繁栄を願って散華した特攻隊員たちに思いをはせた上で、「歴史との断絶が顕著な現在の日人は、過去・現在・未来と続く垂直的共同体の中で生きているという自覚を取り戻すべきだ」と指摘した。主な一問一答は以下の通り。 日人の歴史哲学--約20年ぶりに復刊された『[新版]日人の歴史哲学』を改めて読み直しての感想は 「基的に、歴史と哲学と国家というものに重要な関係があるという認識は当時から全く変わっていない。多くの歴史学者は歴史だけを、哲学者は哲学だけを、政治学者は政治だけを論じる。しかし今の日当に求められているのは、歴史

    『[新版]日本人の歴史哲学』著者の政治学者・岩田温氏 「戦没者の追悼は国民国家の礎」
  • 「音楽で鼓舞し、われわれも戦った」 連合艦隊「武蔵」の軍楽員、戻らぬ山本五十六長官 記憶をつむぐー戦後79~80年㊦

    「おかしいなあ…」 昭和18年4月、西太平洋・トラック諸島(現ミクロネシア連邦チューク諸島)に停泊中の連合艦隊旗艦「武蔵」で、海軍軍楽員だった種村二良(じろう)は、桜と碇(いかり)のマークが刻まれたアルトホルンを手に、首をかしげていた。 前線視察に向かった連合艦隊司令長官、山五十六の帰還を今か今かと待つ最中。行進曲を奏でて長官を出迎えるのは軍楽員の重要な任務の一つだ。事前に帰還予定時間が知らされていたにもかかわらず、山も、同行した幹部らも戻ってこなかった。 4月18日、山の搭乗機はブーゲンビル島(パプアニューギニア)上空で、暗号を解読して待ち受けていた米軍機に撃墜された。約1カ月後の5月21日、大営が発表するまで、山の死は極秘とされ、国民にも伏せられていた。 発表の少し前、「武蔵」艦内の長官公室前の通路に線香のにおいが漂っていた。「ああ、長官は亡くなったんだなと。あのときが一番シ

    「音楽で鼓舞し、われわれも戦った」 連合艦隊「武蔵」の軍楽員、戻らぬ山本五十六長官 記憶をつむぐー戦後79~80年㊦
  • <主張>また卑劣な落書き 靖国神社の静謐守り抜け 社説

    東京・九段の靖国神社への卑劣な犯罪が再び起きた。 神社名を記す社号標という大きな石柱への落書きが19日未明に見つかった。 中国語でトイレを指す「厠所」や簡体字で「狗(いぬ)」「軍国主義」と読める落書きだ。中国SNS中国人とみられる男が落書きの画像をアップし関与をほのめかす投稿があった。 今年5月にも中国人3人組が社号標に落書きする犯罪があったばかりだ。 靖国神社に祀(まつ)られている戦没者(英霊)を侮辱し、平安な眠りを妨げようというのか。極めて下品な犯行が再び起きたことに強い憤りを覚える。許される話ではない。警視庁は全力で捜査を進めてもらいたい。 靖国神社にどのような見方を持つとしても、神聖さを冒瀆(ぼうとく)し、ほくそ笑むような犯罪をしていいわけがない。自らの品性を貶(おとし)め、自国のイメージを損なうことさえわからないのか。 5月の事件は犯行の様子が中国SNSに投稿された。中国

    <主張>また卑劣な落書き 靖国神社の静謐守り抜け 社説
  • <主張>エムポックス ワクチンで世界に貢献を 社説

    世界保健機関(WHO)は、アフリカのコンゴ(旧ザイール)を中心に拡大しているエムポックス(サル痘)について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言した。 エムポックスの緊急事態宣言は、2022年から23年にかけて出されて以来2度目である。 より重症化しやすい「クレード1」というタイプのウイルスの広がりを受けたものだ。日では未確認だが、「クレード2」と呼ばれる従来のタイプでは国内で200人以上が感染し、1人が死亡している。 政府はコンゴなどアフリカ7カ国への渡航注意を促す「感染症危険情報レベル1」を出している。水際対策の強化も検討すべきだろう。 都道府県の地方衛生研究所で検査が可能となっており、国立国際医療研究センターなどでは患者の接触者にワクチンを投与する体制を整えている。重症患者らを対象に治療薬の臨床研究も行っている。検査や診断体制に万全を期してほしい。 エムポック

    <主張>エムポックス ワクチンで世界に貢献を 社説
  • <主張>PFASの規制 水道の安全守る対策急げ 社説

    発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS(ピーファス))が、各地の水道水や河川から検出されている。 国の水質管理の目標値を上回るPFASが飲み水から検出された地域もある。住民が不安を感じるのは当然だ。環境省と国土交通省は全国で水道水の調査を開始した。日が、水道水を安心して飲める国であり続けるために実態の把握が急がれる。 政府は有識者会議で対応を検討中だ。水道水の安全と信頼を守るため、科学的知見に基づいた、実効性のある方策を示してもらいたい。 PFASは、1万種類以上あるとされる有機フッ素化合物の総称だ。特に広く使われてきたのがPFOA(ペルフルオロオクタン酸)とPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)である。政府は水道水の暫定目標値として、この2物質の合計で1リットルあたり50ナノグラム(ナノは10億分の1)を定めている。 ところが、岡山県吉備中央町では、浄水場の水からこの28倍

    <主張>PFASの規制 水道の安全守る対策急げ 社説
  • あの人だけはなってはいけない 不適3条件を満たす候補は 自民総裁選は史上最大の乱戦へ 大手町の片隅から 乾正人

    いよいよ自民党総裁選の号砲が鳴った。真っ先に49歳の小林鷹之が出馬表明してロケットスタートを切ったのを合図に、43歳の小泉進次郎が出馬の意向を固め、おなじみの石破茂も意外なあの人この人も次々と手を挙げようとしている。 総裁選は史上最大の乱戦総裁選史上、最大の乱戦となるのは確実だ。35年も永田町をウロウロしているが、これほど面白くなりそうな総裁選は、初めてだ。 でも残念ながら総裁選の投票権は、自民党員と自民党所属の国会議員しかなく、我々は指をくわえて見ているしかない。今回限りの総裁選投票券を党部が、1人1枚1万円で売り出せば、余計なパーティー券を売らなくても済むのに、と思うのは余計なお世話だろうが。 日維新の会共同代表の吉村洋文は「自民党内部の勢力争いで日のトップを決めるやり方がもう古い」と述べ、首相公選制の導入を主張したが、残念ながら現状では無理筋の話だ。議院内閣制を採っている日

    あの人だけはなってはいけない 不適3条件を満たす候補は 自民総裁選は史上最大の乱戦へ 大手町の片隅から 乾正人
  • 「さいはての地」に立つ古民家で  大阪特派員 木村さやか

    能登半島の最先端部に位置する石川県珠洲(すず)市三崎町伏見。海沿いから山側へ入った細い路地沿いに、その大きな木造古民家は建っていた。築約200年ながら元日の能登半島地震の激しい揺れにも耐え、瓦が剝がれたりする程度の被害にとどまったという。 6代目当主で珠洲焼作家の坂市郎さん(63)が自宅で、信子さん(55)と営む古民家レストラン「典座(てんぞ)」。2月から週末の昼営業を再開したが、信子さんは同業者と作った合同会社で9月に市中心部の道の駅「すずなり」隣に建てた仮設店舗に「すずなり堂」をオープン予定。当面は新店舗に専念する方針だ。 「復旧復興の源は、やはり。人が集まるのはべる場所です」 信子さんがしみじみと言う。地震以降、炊き出しに無料弁当…と、ひたすら料理を作った約8カ月間だったのだ。 発災時、信子さんは半島南側の鉢ケ崎海水浴場そばにあるホテルのレストランでツアー客の夕準備中だっ

    「さいはての地」に立つ古民家で  大阪特派員 木村さやか
  • 甲子園決勝の京都国際の歌詞「東の海」表記 NHKに韓国人教授が抗議「明らかな誤りだ」

    全国高校野球選手権大会(甲子園球場)で初の決勝進出を決めた京都国際を巡り、NHK韓国語校歌の歌詞「東海」を「東の海」として放送していることについて、韓国人教授がNHKに抗議したと韓国メディアが21日、報じた。韓国の誠信女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が「固有名詞の『東海』を『東の海』と表記したのはNHKの明らかな誤りだ」とメールしたという。 京都国際は在日韓国人向け学校をルーツに持ち、校歌の歌詞は日海について、韓国が国際的な呼称にするよう主張している「東海」が含まれている。NHKは同校の意向でテロップで歌詞を表示する際、日語訳を「東の海」としている。 徐氏は五輪大会などで旭日旗を「戦犯旗」として使用禁止を働きかけるなど、「日極右勢力の歴史歪曲を世界に知らせてきた」(中央日報)人物として知られている。 一方、京都国際の選手は日人だが、今大会の同校の躍進ぶりについて「甲子園に鳴

    甲子園決勝の京都国際の歌詞「東の海」表記 NHKに韓国人教授が抗議「明らかな誤りだ」