「ミラクル・リナックスは終わってしまったのか?」――記者は1年ほど前、こんな記事を書いた。2000年代以降、雨後のタケノコのように乱立していたLinuxディストリビューターは、10年たって勝ち組と負け組がはっきりとしてきた。サーバOSという観点で見れば、Red Hatの一人勝ちであり、市場から退場を余儀なくされたLinuxディストリビューターも少なくない。ミラクル・リナックスも同様の道を進むのではないかと考えていた。 今回発表したSTBは台湾ベンダーのハードウェアを利用している。「独自のハードウェアを作るのは在庫のリスクなどもある。ハードウェアはハードウェアベンダーに任せ、連携の道を探るというのがよいと考えている」と児玉氏は話している 2008年7月に同社代表取締役社長最高経営責任者に就任した児玉崇氏は、就任直後から「現状のままでもある程度の利益が出るとはいえ、Linuxのディストリビュー
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