最近,いくつかのユーザー企業への取材で,驚いたことがある。行く先々でWAN高速化装置の話を聞くのだ。特にそういう事例を探したわけではない。どの取材も,純粋にシステムやネットワークの最近の運用状況を尋ねるのが目的だった。 どちらかというとサーバー周辺の話題をテーマとした取材でも,WAN高速化装置を利用しているという話が出てくる。必要は発明の母というが,最近は動きが少なくなっていた企業のネットワークでも,不況対策という必要に迫られ,様々な動きが生まれているようだ。 よくご存知ない方のために簡単に説明しておくと,WAN高速化装置というのはWANに流れる通信量を減らし,遅延の影響を抑えるためのアプライアンスである。データ圧縮,キャッシュ・サーバー,プロトコル最適化などの手法を使う。 基本的に,WAN越しに通信する2拠点に対向で設置する。例えばWAN越しにデータ・センターのファイル・サーバーにアクセ
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