前回は、日本会議が公表している「設立宣言」「設立趣意書」「国民運動の歩み」の3つの文書をベースに、日本会議とその前身団体である「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が歩んできた過去40年の運動歴の概略を振り返った。また、この40年の運動歴の始点が「元号法制定運動」であり、元号法制定運動が短期間で鮮やかな成功を収めたために、神社本庁や遺族会などの旧来の保守派たちが引き寄せられていった経緯をお伝えした。 ではなぜ元号法制定運動が、成功を収めたのか? その問いに答えるべく、今回は、元号法制運動の経緯を深堀してゆこう。 元号法制定運動を推進した「日本を守る会」の発起人は鎌倉円覚寺貫主・朝比奈宗源。彼があるとき伊勢神宮に参拝し「世界の平和も大事だが今の日本のことをしっかりやらないといけない」と「天の啓示」を受けたのだという。 このような宗教的な経験がきっかけであるため、「日本を守る会」はあくまでも
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