今回の北朝鮮によるミサイル連射でばたばたしながら、つくづくと日本と北朝鮮は大きくボタンを掛け違えたな、互いに見当外れの期待をかけたゆえに裏切られたのだなと考えています。 小泉首相が四年前の九月に初訪朝して以来の日朝関係は、まさに疾風怒濤の感があります。金正日総書記が拉致を認め、拉致被害者の一部が帰国したのは不十分ながら一歩前進でしょう。また、その結果、今まで知っている人は知っているけど、ふつうの人の目には隠されていた北朝鮮の実態が白日の下にさらされました。このことの意義は非常に大きいと思います。 その意味で、首相として初訪朝を果たした小泉さんをある程度は評価していますが、高くは評価できない複雑な気分が残ります。なぜなら、小泉さんが北朝鮮がどういう国であるかという理解があって訪朝したのだとは、とても思えないからです。 小泉さんだけでなく、一緒に極秘裏に訪朝計画を進めた当時の福田康夫官房