テポドン2発射について、私は「朝鮮戦争開戦記念日」の6月25日に発射されるだろうと二週間前に予測したのだが、不幸なことに、十日遅れで予想が的中してしまった。辺真一は水面下での米朝二国間交渉が決裂した結果だと解説している。本当に決裂したのかどうかは不明だが、米国の独立記念日とスペースシャトル打ち上げにタイミングを合わせた米国向けのデモンストレーションであったことは間違いない。デモンストレーションだったが、実際には発射実験に失敗した。データ収集を目論んでいた国防総省は失望しているだろう。私の見たところでは、米国は国連安保理で北朝鮮に対して制裁を含めた非難決議を上げるところまで持って行くとは思わない。今回のミサイル発射実験も外交交渉の一部として受け止めて、北朝鮮が次のカード(核実験)を切ってくるのを待つだろう。前の記事でも書いたとおり、北朝鮮は米国にとって使える裏のパートナーなのであり、東アジア
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