悪いけど安田講堂に書籍やマイクロフィルムはなかったよ。 https://t.co/TloPoE83W1
連載 百田尚樹『日本国紀』に登場した謎の記事を追う 『日本国紀』に登場した謎の名言 「日本通史の決定版!」と銘打って出版された百田尚樹著『日本国紀』(幻冬舎、2018年)は、刊行直後からWikipediaからコピペされたと思しき文が本文中にちりばめられていることが指摘されて話題となった。そうしたネット上での指摘をこっそりとりこんで、同書は版を重ねるごとにすこしずつ内容が変わっているらしい。 本来ならば引用元出典表記なき「剽窃」案件として絶版・回収処置をとるべき事態だが、「著者」として名前を出している百田尚樹も、「創業25周年企画」と銘打って同書を売りまくった幻冬舎も、厚顔無恥にもそのまま販売を続けている。 本の内容が時々刻々と変わっていくというのは、ボルヘスの寓話に出てくる「砂の本」を想起させるが、21世紀日本の「砂の本」は剽窃とコピペをごまかすための仕掛けに過ぎなかった……。 私は発売当
yamamoto8hei というツイッターIDを持つ、偽ユダヤ人ワナビーのことは当ブログの読者の方ならご存知かもしれません。かつて「一知半解」というハンドルで当ブログの「百人斬り」関連記事にコメントしていたこともありました。「て、ゆーか一知半解?」とか薄ら笑いが湧きますよね。実際には無知無解なやつですけど。 さてこいつは、右翼が画策した「百人斬り」訴訟が結果的に両少尉の戦争犯罪を裏付ける結果になったことを否認し続けてきたのですが、最近になって一層珍妙なリクツを振り回すようになったので、「歴史修正主義というのがいかにデタラメな主張か」を記録するため、とりあげてみたいと思います。 まずは昨日来の yamamoto8hei の駄ツイートをば引用します。 名誉毀損に「該当する/しないか」を争ったに過ぎない裁判で「捕虜据え物斬り競争をしたか/しなかったか」という"事実の有無"の判定はさ・れ・て・ま・
個人的には、歴史修正主義者でも疑似科学は批判できることを、全否定はしたくないと思っているが。 Apeman氏による上記ツイートについて、下記のような反応と見比べて、ちょっと悩んでいる。 はてなブックマーク - apesnotmonkeys on Twitter: "歴史修正主義をスルーしておいて疑似科学を批判しても無意味、ということにそろそろ疑似科学批判クラスタは気づかれたであろうか。" http://lacrima09.blog.shinobi.jp/%E7%96%91%E4%BC%BC%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%88%E3%81%AB%E3%81%9B%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%89/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%A
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〈時代の正体〉 あすヤマ場の副読本問題 「朝鮮人虐殺」記述どうなる http://www.kanaloco.jp/article/204007 #神奈川新聞 2016年10月6日 14:51 ■ 7月ごろに読んだ本だが、山口智美、能川元一、テッサ・モーリス−スズキ、小山エミ著『海を渡る「慰安婦」問題──右派の「歴史戦」を問う』(岩波書店)はとても興味深かった。右派の「歴史戦」をめぐるはじめての学術書。 ■「歴史戦」とは右派が用いはじめた言葉で、近現代の歴史認識を争点に、日本の「名誉」を守るためになされる戦いのことを言う(まっとうな言葉に置き換えるなら要は「歴史修正主義」である)。それをもっぱら戦ってきたのは右派だが、しかし彼らにとって、それは「〈外側〉から仕掛けられた戦い」として認識/設定されているという指摘がまず重要だ。 すなわち「歴史戦」とは、中国、韓国、および『朝日新聞』が日本を貶め
私は史学の専門家ではない。また現在関係書籍も手元にないので、完全に記憶で以下の文章を書いた。おそらく事実関係についての細かい間違いや議論の誤認はあるだろうと思う。またコメントなどがあればリプライでお願いしたいが、精神がちょっと折れているのですべてにお返事するというお約束はできない(あと元々気兼ねなく自分の言いたいことだけを呟くための垂れ流しアカウントなので、あまり無理をしたくない)。それをご承知のうえで読んでいただけるとありがたい。 歴史修正主義というのは、だいたい近現代の問題だ。例えば日本における争点は植民地主義時代の歴史観だし、ドイツはホロコーストについて、イスラエルは1948年前後の建国期。刀剣乱舞登場以前に「歴史修正主義」という言葉が使われたなら、だいたい人々が連想するのはこのへんの事柄だったと思う。 ところがこのワードを敵方の呼称として使用した刀剣乱舞には、近現代が一切出てこない
先日、英語圏を中心とする日本研究者たちによって"Open Letter in Support of Historians in Japan - Japanese language version | H-Asia | H-Net"(「日本の歴史家を支持する声明」)が発表された。これについて私は"The “Open Letter in Support of Historians in Japan”: A Critique A japanese translation is available. | The Asia-Pacific Journal: Japan Focus"という批判を書いた。以下はその日本語訳である。 あ、訳のあとにオマケもつけたよー。 ではどうぞ。 あ、「声明」からの直接引用はつねちゃん訳ね。 - 「日本の歴史家を支持する声明」批判 2015年5月31日 常野雄次郎(つね
この夏に発表されることになっている「戦後70年談話」(または「安倍談話」)について、はやくも様々な方面から、その内容に関する憶測がささやかれている。 この騒ぎは、安倍晋三首相が、今週はじめに出演した民放の番組の中で、戦後50年の「村山談話」などにある「植民地支配と侵略」「心からのおわび」などの文言を使うかどうかを尋ねられて、「同じことを入れるのであれば談話を出す必要はない」と答えたことを受けたものだ(ソースはこちら)。 番組を見ていたわけではないのだが、記事を一読して、驚愕した。 「同じことを入れるのであれば談話を出す必要はない」 という首相の回答は、別の言い方で言い直すと、 「談話を出すのは、これまでとは違うメッセージを発信するためだ」 という意思を表明したものだ。 これは、どうにも物騒な宣言に聞こえる。 もっとも首相の言葉を、ただちに 「歴史を書き換える決意」 と断ずるのは、早計だろう
ドイツのある新聞の東京特派員が過去5年間の日本の政府と海外メディアの「対立」について記事を書いている。 安倍政権の国際的評価がどのようなものかを知る上では貴重な情報である。 でも、日本国民のほとんどは海外メディアが日本をどう見ているのかを知らない。 日本のメディアがそれを報道しないからである。 しかたがないので、私のような門外漢がドイツの新聞記者の書いたものをボランティアで日本語に訳して読まなければならない。 このままでは「日本で何が起きているのかを知りたければ、海外のメディアの日本関連記事を読む」という傾向は止まらない。 そんなことまで言われても日本のジャーナリストは平気なのか。 「ある海外特派員の告白 5年間東京にいた記者からドイツの読者へ」 Carsten Germis さて、荷造りも終わった。ドイツの日刊紙Frankfurter Allgemeine Zeitungの特派員として東
今年、12月8日は真珠湾攻撃から73年となる。この年、重要書の翻訳が刊行された。日米開戦時のアメリカ大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)と同時代に共和党議員だったハミルトン・フィッシュの「ルーズベルトの開戦責任」(草思社)。原著は1976年の刊行。ひとことでいえば、ルーズベルトが日本に戦争を仕掛けさせたというものである。 プロパガンダ戦として 本を紹介する前に、現代の状況を見ておこう。昨年から今年にかけて、「歴史修正主義(リビジョニズム)」という言葉に触れる機会が多かったことと思う。たとえば今年3月、ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「安倍首相の危険な歴史修正主義」という社説を掲げた。「首相の修正主義的な歴史の利用は、東シナ海や南シナ海の領土紛争での中国の攻撃的な姿勢でもめているこの地域にとって、危険な挑発である」などとするものだった。 ニューヨーク・タイムズは露骨な反日的
東京都内の公立図書館に所蔵されている「アンネの日記」や、ホロコーストに関する書籍のページが破られるという被害が相次いでいる。 2014年2月21日(金)時点での被害は、東久留米市、西東京市、武蔵野市、練馬区、中野区、豊島区、新宿区、杉並区の東京都西部の3市5区で、計294冊にのぼるという。「アンネの日記」以外の、破られた「ホロコースト関連の書籍」とは何か、書名はまだ判明していない。(毎日新聞 2014年2月21日 アンネの日記:関連本破損、東京の3市5区で294冊) この事件は日本国内だけでなく、BBC、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、ガーディアン、ハーレッツなど、海外の主要メディアもこぞって報じている。 Anne Frank’s Diary vandalised in Japan libraries(BBC 2014.02.21) Hundreds of Anne Frank
ムッソリーニ (上・下) [著]ニコラス・ファレル[評者]山形浩生(評論家)[掲載]2011年7月31日著者:ニコラス ファレル 出版社:白水社 価格:¥ 3,990 ■優れた政治家?読者に判断促す 驚くなかれ、本書はなんと、ファシズムは決して悪い政治体制ではなく、ムッソリーニは優れた政治家だったと主張する本だ。 即座に反発して短絡的に軍靴の音を懸念する人もいるだろう。だが罵倒語として濫用(らんよう)されるファシズムの具体的中身やムッソリーニの活動をどこまでご存じだろうか。ナチスの仲間だから、右翼全体主義の悪い連中のはず、という程度の理解も多い。 本書はそうした無知と偏見につけこむ。既存のムッソリーニ像は左翼プロパガンダで歪(ゆが)んでいた、と著者は語る。伊ファシストの実際の活動を見よう。対外侵略は(すぐ負けたし)大したことない。ナチスとの同盟は、侵略回避の緊急措置だ。産業面などで成果も
こいつ。 百田尚樹 @hyakutanaoki 8月15日 特攻隊員たちを賛美することは戦争を肯定することだと、ドヤ顔で述べる人がいるのに呆れる。逃れられぬ死を前にして、家族と祖国そして見送る者たちを思いながら、笑顔で死んでいった男たちを賛美することが悪なのか。戦争否定のためには、彼らをバカとののしれと言うのか。そんなことできるか! https://twitter.com/hyakutanaoki/status/368212660493361152 日本軍上層部が非人道的なレベルの無能でなければ「逃れられぬ死」ではなかったんですけどねぇ。 いじめやブラック労働に耐えかねて死を選ぶ被害者を賛美しているのと変わらない。
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