給食費の未払いが問題になっています。全体の約1%、額にして20億円程度が滞納されているという文科省の調査が発表され、大きな反響が起きているのですが、何といっても生活苦ではなく、「払いたくない」「払う必要を認めない」という保護者が未払いの6割以上もいるというのですから、呆れてしまうのも無理からぬことです。マスコミは「モラルの崩壊」とまで言って、この状況を憂えています。確かに、払えるのに払わないのはモラルの上で問題なのは当然なのですが、不思議に思うのは、最近急に給食費を支払わない保護者が増えたのかということです。 一般的に考えて、給食費のように支払わなくても刑事罰を与えられるようなものでないのに、未払い者が1%しかいないというのは相当驚異的な納付率です。NHKの受信料の未納率は36%くらい、国民年金のような将来年金受給資格を失うという損害を被るものですら4割は未納者なのです。1%という数字は、