まさに、『あまちゃん』の神に導かれてできた本。 制作過程を振り返ると、そんな感慨がよぎります。 本書は批評家の宇野常寛が2005年から不定期に刊行し続けてきている批評誌「PLANETS」のスピンアウト増刊として、文藝春秋社とのコラボ出版というかたちで発行するに至った“究極の『あまちゃん』本”です。 制作のきっかけ自体は、僕たち的にはごくごく自然なものでした。 というのは、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』をはじめとする宮藤官九郎脚本のドラマ作品や、『ちりとてちん』『カーネーション』等の「朝の連続テレビ小説」シリーズ、あるいはチーフ演出の井上剛監督作品『その街のこども』などについては、宇野のデビュー著作『ゼロ年代の想像力』での論及をはじめ、過去の「PLANETS」でも同時代のコンテンツの中でも特に注目すべき動きとして、たびたび特集してきた流れがあるからです。 (むしろ、クドカンや木
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