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ブックマーク / note.com/qzqrnl (7)

  • 可処分時間を、いかに「まとめて」とるかの時代へ|最所あさみ

    現代は、可処分時間の奪い合いだといわれます。 スマホにはSNSゲーム、ニュース、ショッピングとあらゆる機能をもつアプリが入り、それぞれが消費者の細切れの時間を奪い合っています。 これからもこの傾向は続いていくと思いますが、競争が激化しすぎた結果、これ以上広告を投下しても費用対効果が見合わないという分岐点がもうすぐそこまできているように思います。 最近話題の動画も、面白くなければ10秒ほどで視聴を辞められてしまうシビアな世界です。 細切れの時間を埋めるための選択肢は無数にある中で、自分たちを選んでもらうにはすぐにわかる強い刺激が必要になりますが、刺激に慣れた消費者はより強い刺激を求めるようになり、より多くのコストが必要になります。 一方で消費者が集中できる時間はどんどん短くなっており、さらに世の中の情報量は増え続けているため、記憶に残るブランドメッセージを伝えることが難しくなっています。

    可処分時間を、いかに「まとめて」とるかの時代へ|最所あさみ
  • 「レコメンド」がすべて機械に置き換わったりしない理由|最所あさみ

    「リッチマン・プアウーマン」というドラマをご存知でしょうか? スタートアップ界隈にいる30代であれば知らない人はいないのではないかと思うくらい、月9の恋愛ドラマであるにも関わらず男性人気の高い作品でした。 億万長者のベンチャー社長・日向徹の言動がいちいちかっこよく、このドラマを見てベンチャーに入ったり起業を目指した人も一定数いるのではないかと思います。 仕事に向き合う姿勢や哲学などの名言が多い「リッチマン・プアウーマン」ですが、私が最近よく思い出すのはNYスペシャルで主人公の真琴が放ったセリフです。 「誰かに洋服を選んでもらうのって、すごい嬉しいの!それが、自分が思っていた以上に似合ってたらもっと嬉しいの。自分でも気付かなかった自分のいいところ、この人は分かっててくれてたんだって思うから。それで新しい自分を発見するから。」このセリフは、真琴が日向とささいなことで喧嘩し、家から出ていくシーン

    「レコメンド」がすべて機械に置き換わったりしない理由|最所あさみ
    makitani
    makitani 2018/01/11
    非連続的というか延長線上にないレコメンデーション/誰かの目から見た私へのレコメンデーション
  • 人に、人を裁く権利はあるのか|最所あさみ

    昔から、正義感が強い子だった、と思う。 理不尽なこと、曲がったことが嫌いだったし、正面から戦ってきた。 でも、年を重ねるごとに「そもそも正義なんてものはないのかもしれない」と思うようになった。 *** ことあるごとに思い出す「リーガル・ハイ」というドラマの中に、こんなセリフがある。 「当の悪魔とは、巨大に膨れあがったときの民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋だたきにしてしまう、それが善良な市民たちだ。」保険金狙いで結婚・殺人を繰り返す稀代の悪女を弁護することになったとき、「あいつが悪い」という民意のみで人を裁くのなら、司法には何の意味があるのか?を問うとても重いシーンだった。 その時、頭を打たれるような衝撃を感じたことを今でも覚えている。 「正義」という民意によって私たちは日常的に人を裁いているが、その構図は魔女狩りの時代からまったく変わって

    人に、人を裁く権利はあるのか|最所あさみ
    makitani
    makitani 2017/12/18
  • ブランドとメディアの境目がなくなっていく時代に|最所あさみ

    まだ私が百貨店にいた5年前、「百貨店のライバルは雑誌だ」と思っていました。 その頃は誰からも理解されなかったし、今もいろんな反論はあると思いますが、私はあの頃よりさらに確信をもって、「"売場"はWeb、紙、テレビと横並びの"メディア"になる」と思っています。 そして最近はそこから一歩進んで、「ブランドとメディアの境目がなくなっていく」のではないかと考えています。 そのきっかけは、1年ほど前にMarisolが「M7days」というオリジナルブランドを出したと知ったことです。 雑誌は近年コマースに力を入れており、特に40代以上の雑誌は「おしゃれなニッセン…?」と感じてしまうほど、誌面に掲載されているものをそのまま購入できるようになってきています。 これからのメディアの生き残り方として、「掲載する」だけではなく「販売する」ところまで担うのは大きなトレンドになっていくと思います。 これが私が昔「百

    ブランドとメディアの境目がなくなっていく時代に|最所あさみ
  • 私の「やりたいこと」の話をします。|最所あさみ

    今日はシンプルに、私がやりたいと思っていることの話をします。 *** 最近、 「さいしょさんって、最終的に何がやりたい人なの?」 とよく聞かれます。 そのとき私が毎回答えているのは、 「小売の仕組みを変えたい」 ということ。 そう、私がやりたいのは、「小売の仕組みを変えること」なんです。 グッチもヴァレンティノもディオールも。あの価格の理由がわかった日。百貨店時代、ラグジュアリーフロアに配属された私は、毎日たくさんの一流と言われる商品にふれていました。 バッグやお財布のイメージしかなかったブランドも、実は洋服がメインで、数十万もするドレスを売っていることも、配属されてから知りました。 そして勉強のためにとドレスやスーツを試着させてもらってはじめて、ラグジュアリーブランドの価格の意味がわかったのです。 これは一度着てみないとわからないことですが、ラグジュアリーブランドの洋服は人の体のラインを

    私の「やりたいこと」の話をします。|最所あさみ
    makitani
    makitani 2017/09/13
    「文化」を作るということ、かなと思った
  • 【図解】赤文字・青文字はもう古い。細分化される私たちの新しい「カラー」|最所あさみ

    「赤文字系」「青文字系」という言葉をご存知でしょうか。 古くからある女性誌の分け方のひとつで、端的にいうとモテ系か否か、というざっくりした区分です。 赤文字系で代表的なのが、CancamやJJなどのモテ系女子大生向け雑誌。 彼女たちにとっては、「かわいい」が最高の褒め言葉です。 対して、青文字系は「Zipper」や「Cutie」など、個性的な装いを好みます。 洋服選びのポイントは、男性からの評価よりもとにかく「自分らしくあること」。 「おしゃれだね」「個性的だね」が彼女たちの喜ぶワードです。 このように、雑誌を含めた女性向けマーケティングは、赤文字系・青文字系の二軸で語られてきました。 しかし、ネットの発達によって好みがより細分化された結果、私たちはマーケティングにおいて、より多くの「カラー」を意識する必要がでてきました。 そこで今回は、私の主観ベースで最近の新しい「カラー」について解説し

    【図解】赤文字・青文字はもう古い。細分化される私たちの新しい「カラー」|最所あさみ
  • これからは「楽しみ方」を提供する時代がやってくる|最所あさみ

    普段「おでかけ帖」を書くためにInstagramをチェックしている中で感じるのは、ブランドの公式アカウントよりもInstagramerさんの方が圧倒的にフォロワー数が多く、影響力も大きいということ。 これからは素人の時代と言われますが、公式(=プロ)と素人の違いについて考えるとき、それはつまり「楽しみ方の提供」なのではないかと思いました。 公式と素人では、そもそもゴールが違うInstagramひとつとっても、写真のクオリティでいえば、カメラマンやスタイリストなど専門家にお金を払うことができる公式アカウントの方が有利なはずです。 それでも私たちが素人であるインスタグラマーの写真に惹かれてしまうのは、両者のゴール設定が異なることが大きな要因のように思われます。 ブランドの場合、営利企業である以上は利益をだす=購入してもらわなければなりません。 すると必然的にモノにフォーカスした投稿が増え、受け

    これからは「楽しみ方」を提供する時代がやってくる|最所あさみ
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