別にこのタイトル作を直接論じるわけじゃないけど。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私はゼロアカ道場というのに参加し、「キャラ」化する批評家、そして2ちゃんねる上でパフォーマンスする批評家というキャラクター、をやってみていた。ゼロアカ道場自体は敗退したのだが、その動画を使った「キャラになる」というパフォーマンスは結構辛かった。ご覧になった方には見苦しい場面もあったのかもしれないが。 批評家で「キャラ」になるという事態は新しいのかもしれない。しかし、作家は、太宰とか、その気配は持っていたような気がする。「道化の華」とか、三島の『仮面の告白』とか、無頼派とか私小説家とか、生きていること自体がエンターテイメントと化してしまうという側面はあったと思う。これは池田雄一氏が小説トリッパー2008年秋号で「スペクタクルと文学」で、80年代の作家のスターシステムと、2003年度下半期の芥川賞以降の「純